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コラム

楽天大学学長が語る「EC温故知新」

なぜ銀座の新商業施設が「壁紙屋」に出店オファーをしたのか?

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プロジェクションマッピング、オキュラス、AR……新しい技術を積極活用

仲山 :銀座店では、新しい取り組みとして、「プロジェクションマッピング壁紙」や3Dで見られる「オキュラス壁紙」が話題になっています。

選んだ壁紙の柄を左右の壁にプロジェクターで映し出す「プロジェクションマッピング壁紙」。壁紙に加え、ソファの色・柄も選べ、雰囲気をつかめる。

濱本:サンプルを見ているお客さんから「実際貼ったらどんな感じですか?」とよく聞かれるんです。それを見てもらうために実店舗を出したのですが、スペースも限られている。じゃあ、実際の壁にプロジェクターで映したらイメージ湧くだろうと、プロジェクションマッピングを始めてみました。

オキュラスでは今のところ、恵比寿店、大阪店、名古屋店の店内が3Dで見えるようになっています。大阪店のトイレに貼ってある壁紙も見えます(笑)。

ヘッドマウントディスプレイ「オキュラス」を使うと、部屋全体を見渡すような体験ができる。こちらも今後コンテンツを増やす予定だ。

仲山 :こうした取り組みに対するお客さんの反応はどんな感じですか?

濱本:びっくりはしてるけど……どうなんだろう?(笑) でも、使ってみて、「この仕組み自体を家にほしい」という人もいます。

あと、スマートフォンで簡単に自宅の壁紙の模様替えができるAR(拡張現実)の仕組みもつくっています。「壁紙屋本舗」や「WALPA」で買ってくれたお客さん向けのフリーペーパーがマーカーになっていて、真ん中のページを壁に貼り付けて「WALPA AR」のアプリを立ち上げてで読み込むとサッと壁紙が替えられます。

スマートフォンアプリ「WALPA AR」を使うと、画面上で自宅の壁が選んだ壁紙に置き換わる。フリーペーパーの真ん中のページがマーカーになっていて、それを壁に貼る。

ただ単にモノを売るのではなく、さまざまな体験をとおして「自分で壁紙を貼り替える生活の楽しさ」を伝道しつつある「壁紙屋本舗」と「WALPA」。これからのさらなる進化に注目したいと思います。