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コラム

「ヴィレッジヴァンガードに学ぶお店づくり~こんなんだってあり~」

ヴィレヴァンの「ごちゃまぜ」陳列論~店舗は三次元の雑誌のように

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レジは、クリエイティブなお仕事

ヴィレヴァンではちょっとしたギフトを探してご来店される方がおかげさまで結構いらっしゃる。非常にありがたいことだ。

ギフトになりそうなものは、なめとんのか系から、まあまあ使える系まで、いろいろ仕入れている。ギフトの需要は高いので、我々の方でもそれを意識したPOPやら、これとこれセットで買ってくれないかな~くらいの淡い期待を持ちながら商品構成を考えたりもする。でも、レジに立っていると、「この組み合わせで持ってくるかあ」と関心させられることも非常に多い。そんなときは「このアイデアいただき」と思いながら袋詰めし、お客様にお渡しする際は、二重の意味で「ありがとうございます」と感謝の意をお伝えした。

レジに入るときは、淡々と業務をこなすようなことはせず、お客様が、どんな感じの方で、どんな組み合わせで商品を持ってきて、なぜこの組み合わせで持ってきたのか理由を推測したり、その人のライフスタイルがどんなものなのかを妄想したりを繰り返す。

レジは商品データだけでは見えない部分も見えるので、非常にクリエイティブで複雑な計算式が頭の中をかけめぐる。

店舗のスタッフに仕入れ・売場作りを任されているヴィレヴァンにとってレジは、お会計を処理するだけの場所ではなく、商品という具体的なものから、それにいたる抽象概念を導き出し、次の仕入れや売場作りにつなげる非常に重要な場所なのだ。

独自の切り口で売場を再構成する。

通常の書店とは一線を画す本棚。

次ページ 「効率やデータだけではお客様の期待に応えられない」へ続く