メディアインサイト、ソーシャルインサイトを深掘りする
続いて、「メディアインサイト」や「ソーシャルインサイト」の視点でさらに掘り進めていきます。「女性にとって、とろける体験」につながるような情報が、メディアで何か取り上げられているか?ソーシャルメディアで何か兆しを感じられるものがないか?という視点で調査をしていきます。テレビの情報番組やワイドショー番組での取り上げられ方、雑誌やWEBニュースでの記事傾向を定量・定性両面の視点で分析します。またWEBニュースやテレビ番組などは、その情報がソーシャルメディアに波及しているのか。どのような跳ね方をしているかなども合わせて見ていき、インサイトを読み取るようにしています。
さらに、女性のライフスタイルに関するオピニオンリーダーにインタビュー調査なども行い、捉えたインサイトに可能性があるのか、どういったストーリーが伝わりやすいのか、メディアに取り上げられやすいのかを検証していきます。
プランニングをしたのは、半年前の4月くらいからでした。ちょうどこの時期、ソーシャルメディア上に「壁ドン」という言葉がよく見られるようになりました。女性のつぶやきや会話、漫画の話題の中に多くみられ、「壁ドンされたい!妄想中」などのコメントが目立っていました。調べていくと、ちょうど渡辺あゆさんの漫画「L❤DK」が剛力彩芽さんと山崎賢人さんの主演で映画化され、その公開に合わせて、「壁ドン」というワードが盛り上がっている状況でした。ほどよいWEBニュースを中心とするメディアでの取り上げとソーシャルメディアでの盛り上がり、まさに、女性に「とろける」体験をしてもらう良いヒントを見つけることができました。
オピニオンリーダーにインタビュー調査を行うと、「男性が弱くなってきている現代社会において、男性にもっと強気に出てほしいという欲求があるのかもしれません」というお話や「仕事では男性と同じくらい頑張る女性が増えているため、キュンとしたり、心がときめいたりするシチュエーションで癒されたいと考えているのかもしれない」などの見解を聞くことができました。
世の中の潮流としても「とろける体験をしたい女性」と「壁ドン」の可能性が見えてきたのです。
「PRの現実と理想の狭間でー業界歴23年、PRパーソンの試行錯誤ー」バックナンバー
- 悩み続けて20年、PRパーソンの僕が考える、パブリック・リレーションズ発想をマーケティングに活かす道(2015/8/17)
- ツッコミどころの設定と情報の置き方でコンテンツを自走させる!(2015/7/31)
- 話題だけでなく、存在意義をつくる!―消費者を巻き込むPR視点のブランデッドコンテンツとは?(2015/7/08)
- “広告スルー”の消費者を動かすブランデッドコンテンツとは(2015/7/01)
- パブリック・リレーションズ発想の時代が到来した!――狭くて、間違ったPRはもったいない!?(2015/6/24)
- 「PRの現実と理想の狭間で〜業界歴23年、PRパーソンの試行錯誤〜」インテグレート赤坂さんのコラムがスタート(2015/6/22)
新着CM
-
販売促進
ファンタジー好きに訴求するグミ カンロ、空想の果実をイメージした新商品
-
販売促進
横須賀市、メタバースで観光誘致 AIアバターの実証も開始
-
AD
宣伝会議
【広報部対象】旭化成のグローバル社内イベント成功事例を紹介
-
AD
広告ビジネス・メディア
バリューチェーンを包括的に捉えた 東急エージェンシーの「広告事業変革」
-
コラム
サムライマックのCMに「ありがとう」と言いたい(遠山大輔)【前編】
-
クリエイティブ (コラム)
アイデアが苦し紛れにくっつく瞬間がある――「KINCHO」ラジオCM制作の裏側
-
販売促進
ベビー用品の速達デリバリー 日本トイザらス、30分以内におむつやミルクを配達
-
販売促進
「認知獲得」「販促」の両方使えるリテールメディア特性がメーカーの混乱を招く
-
AD
特集
【Ayudante主催】デジタル時代のマーケティング活用セミナー