【前回のコラム】「新聞記者が、本気でネットニュースの記事を書いてみた (第一夜:朝日新聞社「withnews」奥山晶二郎さん)」はこちら
普通の人が接するようにニュースを見る
砂流:narumiさんは、どうやって日々の情報収集をしているんですか。
narumi:僕はネットを使うよりも実際に外で見たものが多いですね。人から「おもしろいですよ」と教えてもらったものを見に行くとか。広報関係だとプレスリリースも見ています。プレスリリースを元に調べてブログに書くこともありますよ。
オウンドメディアも楽しく読んでいます。ぐるなびのコンテンツサイト「みんなのごはん」とかクックパッドニュース、弁護士ドットコムあたりを。普通のニュースサイトより、オウンドメディアの方が接しているんじゃないかなというくらいですね。
砂流:「みんなのごはん」は連載陣も豪華ですしクオリティも高いですよね。ほかにはどんなニュースサイトを見ていますか。
narumi:ロケットニュース24とか大好きですね。あとは、SmartNews、LINE NEWSを使っているんですけど、キュレーションアプリからの飛び先って意識しないですよね。普通の人ってどのニュースサイトを見ているとか、この記事はオウンドメディアかどうかなんて意識して記事を読んでいないと思うんです。「とりあえず、おもしろいコンテンツを読みたい」と。僕もそういう風に見ていますね。
普段から接してる物事の知られざる一面を発信する
砂流:癖になってハマっている人が多いnarumiさんのブログ。何を意識して書かれていますか。
narumi:不特定多数に広く届けようというよりも、友だちに手紙を書くような感覚を意識しています。ぐるなびの「みんなのごはん」の連載も、友だちに話したくて仕方ないような情報を届けたいと思っているので、自分がまず楽しんで書こうとしていますね。
大事にしているものの一つとしてビジュアルがあります。ブログを書くときは、はじめに写真を順番に配置して間を文章で埋めていく感じです。僕の記事って、キャプションが大げさになった感じなんでしょうね。
砂流:ぐるなびの連載で「サイゼリヤには極秘の“高級ワインリスト”がある」という記事がありましたが、メニューに載っていない高級ワインの話を書かれていました。
narumi:メニューひとつをとっても隅々まで見る癖がついてます。メニューってよく見ると「詳しくはスタッフまで」と載っていたりする。そういういったものはスタッフにちゃんと詳しく話を聞くようにしています。こうした細かいことをちゃんとやっておくと後でおもしろくなるんです。
砂流:広報やPRの立場から考えると、ネタの掘り起しが大事なんでしょうか。
narumi:そうですね。僕らが気になるネタ、知りたいことって「普段から接してる物事の知られざる一面」だったりします。コンビニでもファミレスでも、「え!そんなのあったの?」って思えるようなこと。
砂流:メディアだとwithnewsがうまいんですよね。例えば、スニーカーの一番上にある2つ穴にどういった意味があるのかをスニーカーメーカーに聞いた「いったい何のために? スニーカー「2つの穴」の正しい使い方」とか。
narumi:そういう普段接しているけど微妙に謎なことを、企業から発信できるといいですね。
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- 新聞記者が、本気でネットニュースの記事を書いてみた (第一夜:朝日新聞社「withnews」奥山晶二郎さん)(2015/4/08)
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