——なるほど・・・。では、田端さんが普段、仮想敵として戦っているメディアなのに申し訳ないんですが、「テレビメディア、もっとこうした方が良いんじゃないか!」っていうアドバイス、提言を伺わせていただけないでしょうか。
田端:うーん。普段、テレビ業界や広告業界の人と話をするときに感じることなんですが、みんな一口に「テレビをこれからどうしよう?」っていう話をするときに、いろんな要素がゴチャゴチャになっていると思うんですよ。
3つレイヤーがあって、ひとつは受像機としてのハードウェアであるテレビ受像機、そして2つ目がドラマやニュース、CMなどの映像コンテンツとしてのテレビ番組、3つ目にサラリーマンの集合体である企業組織としてのテレビ局です。ここを区別して考えたほうがいい。
今日はテレビ広告について、というお題なので、まずCMに限って話をしますと、かつてCMを見るデバイスは、そもそもリビングルーム、ちゃぶ台の前で見るテレビのイメージしかなかったじゃないですか。ところが今、CMを見るにはいろんなスクリーンがあります。スマホしかり、タブレットしかり、PCしかり。
僕なんかが思うのは、テレビ関連の人たち、CMクリエイターも含めて、そんなに自分がつくっているものにクリエイティブとして自信があるなら、なぜ受像機としてのテレビ画面に縛りつけられて考えてばかりいるのだろう?ということです。
「「広告」から「クリエイティビティ」へ【ACCプレミアムトーク】」バックナンバー
- 「広告のフロンティア拡張は今」 小杉幸一さん×ラフォーレ原宿「LAFORET HARAJUKU GRAND BAZAR 2017 SUMMER」チーム座談会 — 2018ACC賞ブランデッド・コミュニケーション部門 Dカテ(デザイン)シルバー受賞作品(2019/7/04)
- ACC賞審査委員長対談 多田琢氏(フィルム部門)×菅野薫氏(ブランデッド・コミュニケーション部門)(2019/6/26)
- 「広告のフロンティア拡張は今」 保持壮太郎さん×マクドナルド「ヘーホンホヘホハイ」チーム座談会 -2018 ACC賞ブランデッド・コミュニケーション部門 Bカテ(プロモーション/アクティベーション) ブロンズ受賞作品(2019/6/25)
- ACCメディアクリエイティブ部門 箭内道彦審査委員長×村本美知さん×大澤あつみさん 座談会『メディアのチャレンジ、それはメディア×アイデアの総力戦!』(2019/6/19)
- 「広告のフロンティア拡張は今」中村勇吾さん×三菱自動車工業「雲海出現NAVI」チーム座談会 - 2018ACC賞ブランデッド・コミュニケーション部門 Aカテ(デジタル・エクスペリエンス)シルバー受賞作品(2019/6/17)
- 「広告のフロンティア拡張は今」 橋田和明さん×原野守弘さん対談。 -2018 ACC賞ブランデッド・コミュニケーション部門 Cカテ(PR) シルバー受賞作品:GODIVA「日本は、義理チョコをやめよう。」-(2019/6/14)
- 辺境の異種格闘技。ACC賞「ブランデッド・コミュニケーション部門 」審査委員座談会<Part2>(2018/6/12)
- なぜACC賞にデザインのカテゴリーをつくったのか。 「ブランデッド・コミュニケーション」部門 審査委員座談会Part1(2018/6/06)
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