【速報】コミュニケーション視点で読み解く、米・大統領選――識者はこう見る!(江端 浩人 氏)

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江端 浩人 氏(事業構想大学院大学 教授/アイ・エム・ジェイ 執行役員CMO)

米スタンフォード大学経営大学院修了、経営学修士(MBA)取得。伊藤忠商事の宇宙・情報部門、ITベンチャーの創業を経て、2005年日本コカ・コーラ入社、iマーケティングバイスプレジデント。2012年9月から日本マイクロソフト業務執行役員セントラルマーケティング本部長。2014年11月よりアイ・エム・ジェイ執行役員CMO(現職)。

 

デジタルデバイドの深化が結果予測を誤らせた?

――歴史的な接戦を繰り広げた、2016年米国大統領選挙。トランプ氏を勝利に導いたものは何か。広報、コミュニケーションの視点から専門家が読み解く。

私自身、米国ニューヨークで生まれ、幼少の時期を含めて米国で育った者として、今回の大統領選挙には正直、複雑な気持ちがある。トランプ勝利の一つの原因は、小学校では国旗への忠誠を毎朝唱え、試合の前には国歌を歌う国民が、米国の偉大さを取り戻したいという心情になったのであろうと思う。Politically Correctな良い子を強いられたという感情があり、トランプ氏はそれに上手く乗じたのであろう。

もう一つ大きな要因は、急激な技術進歩におけるデジタルデバイドの深化ではないかと考える。これは都市部とそれ以外の投票行動の差に現れており、デジタル化により情報や世論の形成に大きな差ができ、またマスコミも可視化されたデジタル情報(アンケートも含む)を信頼しすぎて、アナログという投票手段での行動を予測できなかったのではないか。
(*この点は詳しくは調査してアドタイのコラムにて分析したいと考えています)


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