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コラム

小霜和也の「迷えるデジタルシフト難民のお悩み相談室」

デジタルシフト相談室「デジタル系エージェンシーの皆さんのお悩みに答えます」編

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Q:マスとデジタルを行ったり来たりしてるのですが、デジタルへ舵を切りたいのですがタイミングに踏ん切りがつきません。市場の推移を見るとオリンピック後あたりに世間的にデジタルが普通のものになってくるかと思いますが、小霜さんの読みはどうでしょう?

 

小霜:おっしゃっている「デジタル」とは、「Web」のことですよね?僕は、「マス」と「Web」が「デジタル」として統合されていくと思っています。これは予測というよりも必然である気がします。なので、むしろ現状の「行ったり来たり」が将来の先取りをしているとも言えるのではないでしょうか。

小霜さん、たくさんの質問へのご回答ありがとうございました。
ラスト1名も、お便りいただいた方からです。PRエージェンシーの方からの質問です。

Q:キャンペーンやプロジェクトにもよるかと思いますが、

1.小霜さんが、広報やPRによるソリューション、戦略PRなどを組み込まれている事例はありますでしょうか。

2.数年後、AIの時代が完全に到来したとして、PRや戦略PRに未来はありますでしょうか。

3.オウンドメディアの時代、優秀なWebコピーライターってどこにいるんでしょうか。

やはり、大手広告会社、広告会社系プロダクションやクリエィティブエージェンシー、大手制作会社などでしょうか。どうも顔が見えなくて、広告コピーライターのように指名すべきスターって存在するものかしら、と思っています。

 

小霜:1.ここで具体的な実例は出しづらいですが、たとえば不動産の大規模開発などは戦略PRが間違いなく絡んできますよね。その地域がこんな新しい価値を持つ街に生まれ変わるのだ、というコミュニケーションをしておいてからオープン広告につなげる、のはセオリー化していると思います。

2.大手のPRエージェンシーって投資会社化を目指してますよね。めぼしい事業を買収して、自らPRして育てるという。今後PRエージェンシーがAIを取り入れるとしたら、事業の採算性予測とかそっちに使われるのではないでしょうか。

3.オウンドメディアの時代という意味がよくわからないのですが、分散化メディアのことをおっしゃってるのかな。ともあれ、デジタル化はある意味、非属人化とも言い換えられるように感じています。

昔は人々の認知を獲得するために必要だったのは斬新な表現で、ゆえにスタークリエイターの時代でした。今後は精緻なターゲティングやパーソナライズ化によって認知を獲得する時代になって来ると思われます。その仕組みがわかっているクリエイターが優秀な広告クリエイターということになるでしょう。現状、そういうクリエイターは希少なので、育てていくしかないと思います。

優秀なクリエイターの定義も変わってきているということですね。小霜さん、お疲れさまでした。次回もどうぞご期待ください。質問も引き続き、こちらのフォームから受け付けております!

Rattanachai Bunying / 123RF 写真素材