【前回の記事】「デジタルシフト相談室「広告主の皆さんのお悩みに答えます」編」はこちら
新刊『急いでデジタルクリエイティブの本当の話をします。』の発売を記念して、著者の小霜和也氏が、現場でデジタルシフトに取り組む皆さんからの悩みに答えていく本連載。2回目は、総合系エージェンシーの皆さんからの質問にお答えいただきました。「エージェンシーのデジタルシフト」と「動画の制作・運用」の2つの話題でお届けしてまいります。
小霜さん、今日もよろしくお願いします。悩めるエージェンシーの皆さんからの質問が集まっております。では、早速お1人目にまいりましょう。
Q:Web広告を3年担当し、5年間の海外赴任を経て日本に戻ってきました。最新の潮流や考え方を取得し、業務に活かしたいとやる気に満ちて帰ってきたのですが、社内では、最新のマーケティング手法の習得が、個々の興味関心にゆだねられているのが現状です。クライアントへのプレゼンの前に、社内の理解というハードルが立ちはだかっていることに気づき、戸惑っています。
小霜:Webの運用はヒューマンエラーも多く、リスキーなところがあります。収益と天秤にかけるとヘタに手を出さない方がいい、という判断をする営業さんは少なくありません。それはそれで間違いではないと思います。が、いつまでもマスに閉じこもっているわけにもいかないでしょう。広告主はすごく勉強してますよ。僕の新著も広告主にウケてます。彼らがマス・Web統合したマーケティング組織を作った時、エージェンシーとしてついていけなければどうなるか、という想像をもっと働かせるべきです。すでに僕のところには広告主から「クリエイティブをインハウスにしたい」とか「エージェンシーを飛ばしてプロダクション直でやりたい」といった相談が来るようになってます。
しょっぱなから、なかなかシビアなご回答ですね。広告主はこういう本を読んでいるようですよ、と社内で本書をぜひご活用いただければと思います。
Q:Web広告のアドベリフィケーション問題とは何かがよくわからないのですが。
小霜:たとえば1000万回視聴されたということは皆が支持する質の高い動画だとコンピュータが判断して、あなたが作ったWebCMを松居一代動画にくっつけて配信したらクライアントはどんな顔をするだろうか、という問題です。
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