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コラム

澤本・権八のすぐに終わりますから。アドタイ出張所

SNS時代の「お店探し」に革命が起きている(ゲスト:フォーリンデブはっしー)

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お店探しにSNS時代の情報革命が起きている

中村:さらに、はっしーさんはグルメユニット「食べあるキング」をやっていると?

はっしー:そうです。SNS時代のグルメユニットとして、「食べあるキング」というチームをつくりまして、今30名ぐらいいます。それぞれのジャンルのスペシャリストを集めていて、スイーツだったらヒルナンデスのスイーツ部顧問をやっている「あまいけいき」さんという人だったり、デカ盛りグルメは大食い女王のもえあずちゃんが担当してくれていたり。

ちなみに、僕は肉とごはん担当なんですけど、それぞれスペシャリティを持ったメンバーが集まることによって、いろいろな企業コラボやイベントなど、「食」を通じて日本が元気になる活動をやっています。先ほどお話した「まかないフェス」も食べあるキングがお店をコーディネートして、普段、野外イベントに出ないような名店を引っ張ってきて、それを1コインで全部食べられるようにしたんです。

澤本:1コイン? 500円ということ?

はっしー:500円です。まかないフェスに出てくれた「花は咲く」という僕が大好きな讃岐うどん屋さんがあるんですけど、そこが肉うどんを出したんですね。そのお肉はA5ランクの仙台牛を使っていて。

中村:えー?! 普通、かすうどんみたいな、それこそ、端肉や安めの豚バラですよね?

はっしー:そうなんですよ。お店ではバイトさんのおめでたいときや、慰労をこめたときに出す特別メニューらしいんですけど、1コインで出した肉うどんの原価はいくらだと思いますか? ちなみに通常、飲食店は提供するものの3分の1が原価と言われています。

中村:じゃあ50%で250円ぐらい?

澤本:こういうクイズだから上にいって300円。

はっしー:なんと、原価520円です。

澤本:赤字じゃないですか(笑)。

はっしー:そうなんですよ。食材だけで販売価格を超えていて、さらにそこに人件費などがかかるので、売れれば売れるほど赤字になるんですが、それでも「飲食業界の採用難を救うイベントだったら自分達も全力で応援しよう」と。さらに、「食べあるキングの応援があるのであれば、採算度外視で頑張ろう」と言ってくれたんですよね。

澤本:じゃあ、そこのうどん屋さんは持ち出してくれたってこと?

はっしー:そうです、持ち出しですね。

澤本:うわ、偉いね。そのうどん屋さん、行ってあげてください。どこなんですか?

はっしー:中野にある「花は咲く」といううどん屋さんです。

澤本:そういう人達をどんどん応援しましょう。はっしーはどうやってそういうお店を見つけるの?

中村:そう、それを聞きたかった。流石にはっしーぐらいになるといろいろな引きあいが来るから、行く店も増えると思うけど、初めの頃はどうやってたの?

はっしー:「食べログの3.0~3.3の間に名店が眠っている」と言い続けているんですね。そのあたりで、みんなが良い点数を付けているのに総合点が低くなってるお店があるので、まずはそこを狙いつけて。写真は嘘をつかないので、その後に写真を見て、「これ匂うな」と思ったら、早速突撃するような感じですね。

澤本:写真から匂いを感じるわけだ。

はっしー:そうですね。写真は嘘つかないですね。最近、10~20代の女子がインスタからお店を探すという方法をやっていて、インスタのハッシュタグからリアリティのあるおいしそうな写真を見つけて、それからお店を調べると。つまり、写真から入って、次にコメント、そして店名という順番でお店探しをしているんです。僕も今は一部そのやり方をやってるんですけど、従来の食べログの「点数→店名→写真」という流れと真逆の方向になってきているので、SNS時代の情報革命が起きているというか。

中村:情報革命(笑)。でも確かに。ハッシュタグ「食レポ」など、そんな感じなんですか?

はっしー:これは僕がつくったワードなんですけど、フォトジェニックな肉料理で「フォトジェ肉」という。

一同:(笑)

はっしー:それをつくったら、いろいろな人が使ってくれて。「フォトジェ肉」のハッシュタグを見ると、本当においしそうな肉料理の写真ばっかりなんですよ。なので、そういうところから穴場のお店を探します。

次ページ 「澤本×はっしーコンビで「デブドラマ」をつくる!?」へ続く