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コラム

椎木里佳の「JCJKの生態と欲望」研究所

学校もインスタもどっちも「リアル」。イマドキ女子高生のインスタグラム事情

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1フォロワー=2円が相場?インフルエンサーマーケティング

インフルエンサーと呼ばれる、SNSで影響力のある人を活用するマーケティングが一般化してきました。

インフルエンサーマーケティングの業界では、1フォロワー当たりで広告効果をお金に換算するのが一般的な費用の算出の仕方となっています。

その相場観は、「SNSや年代や人数によっても異なってきますが、だいたい1フォロワーあたり2円〜が相場、高くて6円ほどとされています。」と代理店に務める友人は答えます。

フォロワー=お金に換算できる時代なんです。

TwitterやInstagram独自のアナリティクスも進化しており、出稿側も定量的な数値として効果測定のできるインフルエンサーマーケティング。

今年2月に吉本興業が自社の芸人をインフルエンサーとして活用できる新規事業を発表し、最近では集英社も自社雑誌に出演しているモデルやスタイリストを活用できる事業を開始するなど、芸能や出版業界でも新規参入が増えてきています。

フォロワーを増やすためのサービスとして、フォロワーを購入するというのが2016年頃までは見られましたが、インスタグラムの規約上違法と見なされて閉鎖が増えてきています。

それに代わるサービスとして出てきたのが、自動で「いいね」を押してくれる自動いいねサービスです。#LikesやHASH365といったサービスは、インスタグラム広告でよく見かけるかと思います。金額は、1ヶ月3000円程度が相場です。

自分と趣味が似ている人の投稿に、自動でいいねを押すサービスは、フォロワーを自然に増やしたい人には当たり前となってきつつあります。

とはいえ、それはあくまでもインフルエンサーを目指す人の中での常識。

冒頭で説明したリア充アピール代行サービスも、4人を2時間呼んで32000円と学生が使うには高い印象なので、利用層はインフルエンサーを目指す子ではなく社会人がターゲット。

一般の女子高生はというと、「フォロワーを増やす=お金になる」といった感覚はまだありません。

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