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コラム

澤本・権八のすぐに終わりますから。アドタイ出張所

18歳のときに見た小劇場のステージが今の自分を支えている(ゲスト:吉岡里帆)【前編】

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18歳で見た小劇場のステージが自分を支えている

権八:いやいや素晴らしかった!

澤本:素晴らしかったけど、誰かわからなかった(笑)。ドキドキして走ってる人というのはわかった。

吉岡:むずいわ、自己紹介。

権八:なかなかこれは伝説の自己紹介になりましたね。SEから入るっていう。

澤本:初めてだね。

吉岡:吉岡里帆って言いたかったー。

一同:(笑)

権八:一回も言ってませんでしたね。

吉岡:最後に「名前だけでも覚えてください」と言おうと思ってたんですけど、間に合わなかったです。失礼しました。

権八:気持ちというか、世界観は伝わってきたんですけど、何の話? 仄暗い何かが?

吉岡:私の中でロマンというか、仕事をしているときに軸になっているロマンの瞬間があって。18歳のときに小劇場を見ていて、それが真っ暗な劇場で赤いスポットライトの中で15から17歳ぐらいの学生の俳優さんたちが芝居しているのを見て、感動して、この世界に入ってきているので、あの日のことを忘れた日がないんです。あの瞬間、あれだけが私を支えているから、それに夢焦がれて毎日ドキドキして、右も左もわからず仕事をしているので、そのことをしゃべりたかったんですけど、間に合わないっていう。そんな感じでした。

権八:思いみたいなものは伝わる自己紹介でしたね。

澤本:だいたいどういう子かってわかるよね。私はこうです、という事実を羅列するよりも、情景や「今私はここを走ってる」と言われた方が共感する人が多いだろうね。

権八:ちょっとしびれましたよ。あんなふうに言う人いないもんね。

澤本:違う方面から攻められた感じが。

権八:一方で、ちょっとここは1つカマしてやろうみたいなのもあるわけですか?

吉岡:もちろん。何かをするときに、私は自信がなかったり、怯えてたり、今も楽しくおしゃべりする仕事ですら緊張してくるんですね。だから、みんなが来ると思うと毎日緊張が止まらなくて。そういうときに、この緊張の代償じゃないですけど、死ぬ気でやるべきだと思うんですよ。緊張して縮こまっておかしくなりそうなぐらいになるんだから、そのぶん、作品でガツンと出していくしかないというか。それが自分の定めかなと思っているので、いつも本気です。だから、暑苦しいと思われるし、濃いと思われることが多いです。

権八:そうですか? 身なりというか、風体が暑苦しくないから。

澤本:風体は巫女さんみたいだもんね。今うまいこと言ったふうだけど、役者さんはみんな何かしらの媒介として伝える巫女さんと言えば巫女さんじゃないですか。

吉岡:確かにそう言われるとそうですね。

澤本:だから、何にでもなれる感じはありますよね。吉岡さんに押し付けられていると感じたことないもんね。

吉岡:うれしい。

権八:吉岡さんと澤本さんはお仕事もされてますよね?

吉岡:そうですね。1つ一緒につくりましたね。

澤本:スマートニュースのCMをつくりました。あれは吉岡里帆さんにやられたプランナーの仕事みたいになってるよね(笑)。

吉岡:そんなことないですよ。

権八:あのプライベート感はたまりませんぞ。

吉岡:うれしいぞ(笑)。

権八:あれは澤本さんがオファーして?

澤本:オファーしないで出てくる方はいない(笑)。記号としてということもあって。記号というのは新しいメッセージを伝えるときに、強いビジュアル、強いメッセージを立てられる話者でもあるし、それが押し付けがましいと嫌じゃないですか。だから記号論的な記号と、ちゃんと話すときの伝達者的な役割と両方できて、今不自然じゃない人という。ある程度、語り手として選んじゃっているから。だから、ラジオ収録中の今のこの感じ、この距離感で、吉岡さんがしゃべられていて、説得力ある訴えをされちゃっているような。

権八:吉岡さんはいろいろな顔がね。CMで言うと、どん兵衛のきつねのCMなど。

澤本:あれ、かわいいよね。

権八:かわいいなんてもんじゃないじゃないですか。

一同:(笑)

吉岡:あー、明浩さんに伝えたい。

澤本:福部明浩さんね。

権八:今、一番、家庭教師に来てほしい人No.1ですよ。

吉岡:どういうこと? どういうこっちゃ。初めて言われました。

権八:僕調べなんだけど(笑)。

澤本:それ、家庭教師に対する妄想が相当強くない?

権八:強いですよ(笑)!だってほら、こんなにちゃんとしてて、清楚でねぇ。

澤本:知的だからね。

権八:知的なんですよ。それで優しくいろいろ教えてくれそうだし(笑)。だってアレですよ、僕はもともとグラビアで知っちゃったんですよ!

吉岡:ありがとうございます。ちなみに、何の媒体ですか?

権八:媒体(笑)。

吉岡:いや、どの雑誌に出るかで雰囲気、着ている水着、表情、ポージング、微妙に違うんですよ。

権八:マジですか? 断然「プレイボーイ」です!

吉岡:ありがとうございます。

権八:「プレイボーイ」は結構初期からタッグというかね。

吉岡:長いこと育てていただいて、めちゃくちゃ感謝してますね。今でも繋がりがしっかりしていて、お父さんみたいな感じというか、編集部の方もずっと同じ人で。私の仕事がほぼゼロに近いときから「必ず売れるから一緒に頑張ろう」と言ってくださって。

澤本:書道をやってらっしゃったって聞いたんですけど、書道は長くやってらっしゃったんですか?

吉岡:長かったですね。小学校2年生から21歳まで。上京してきたのが22歳ですが、当時は大学生もしていて、大学は書道科を専攻していました。文学部の中でも書家、書道に携わりたい人達が集まっている、生徒25人ぐらいしかいない学科にいましたね。

澤本:きっかけは何ではじめたんですか?

吉岡:私が喘息もちで、体の弱い子どもで、スポーツがしたいけどできない体だったんです。室内で1人でできるものが書道だったというのがきっかけです。

澤本:じゃあ、自分で書道をやりたいと思ったの?

吉岡:思いました。家族が絵や音楽などアートが好きな家族だったので、何でもいいので文化活動をしたほうがいいと言われていて。書道もアートであり、文化かなと思い、やりはじめました。

権八:ここで吉岡さんにも番組ツイッタープレゼント企画にご協力いただきたく、特技が書道ということで、色紙に何か書いていただけませんでしょうか?

吉岡:いいともー!

権八:か…かわいい(笑)。

澤本:何でも好きなことを書いて大丈夫です。

吉岡:みなさん、どういうことを書かれてるんですか?

澤本:竹内涼真くんは「陸王、見てね」って書いてたし。

権八:そういうのでもいいし、西野七瀬さんは絵を描いてくれましたね。「ソフトバンクもよろしく」って書いてたり。

吉岡:今のソフトバンクのCM、めっちゃ面白いじゃないですか。笑っちゃうんですけど。

澤本:ありがとうございます。

吉岡:あれはどういう風に終着するんですか? 聞きたい。

澤本:それ、よく聞かれるんですけど、言っちゃいけないんですよ。公式の記者会見でソフトバンクの社長や副社長が「言っちゃいけないんです」と言ってるから、相当言っちゃいけないんだと思うんだよね。だって、ソフトバンク社内でも知っている人って、数人しかいないぐらいだから。

吉岡:出演者の方もオチを知らないということですか?

澤本:途中まで知らないでやってましたね・・・この間に色紙にいっぱい文字が書かれている。

権八:やっぱり字が綺麗だね。流石。字が綺麗な人は心も綺麗と言いますぞ。

吉岡:やばい、文字の配分間違えた。「澤本・権八のすぐに終わり」。

澤本:「終わり」でいいですよ(笑)。「澤本・権八のすぐに終わり」にタイトル変えます。

権八:ちょっと男らしい。ぶっきらぼうでモテそうな。

澤本:「終わりますから」って言ってる時点でモテなそうだもんね。

権八:そうなんですよ。下手下手にどうかと思うわけですよ(笑)。あ、こういうサインなんですね。毛がピッピと。

吉岡:笑わせないでくださいよ、毛じゃないし。

澤本:サインにイラストが入ったやつだ。

吉岡:今、世界猫歩きやってるので、猫ちゃんのイラストを入れてみました。

権八:この10月21日から公開の。

澤本:語りをやってるんだよね。

権八:ぜひみなさん劇場版、岩剛みつあきの世界猫歩き、来トラの家族と。ぜひ見てください。これは貴重な色紙になりましたね。

澤本:少なくとも吉岡さん、色紙に触ってますからね。

吉岡:できました!

澤本:できたものをちゃんとプレゼントします。

権八:というわけで、吉岡里帆さんにも色紙をいただきました。ありがとうございます。フォロー、リツイートした方の中から抽選で1名の方にプレゼントします(注:プレゼント企画は既に終了しています)。本当にもらえる人、羨ましいね。詳しくは「すぐおわ」ツイッターをチェックしてください。来週も引き続き、吉岡里帆さんをゲストにお迎えしてお送りします。

吉岡:また来るよ~!

<後編に続く>

構成・文:廣田喜昭