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コラム

関西で戦う。クリエイターの流儀

京都で起こす肩書き革命。ソーシャルデザインの第一人者は、今何を考える?

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BEの肩書きは、今の時代が生きやすくなる特効薬?

島をモチーフに「BEの肩書き」をスケッチ

スケッチした島をドローンのように上から俯瞰した図

コピーライターやデザイナーなど、普段自分がしていることを伝える「DOの肩書き」ではなく、自分がこうありたいということの表明であるのが「BEの肩書き」。兼松さんはそれを自分1人だけではなく、他の人と一緒に楽しく引き出せるようにワークショップ化しています。自分に自由に肩書きをつけて、自分の可能性を広げる。

それはクリエイターの方々も一様に「DO」ではなく、さまざまな「BE」が自分にはあることを整理して価値を伝えることができるのでは?と思いました。そんな、現代の特効薬となりうるBEの肩書きとは一体何なのか?お聞きしました。

—そもそも勉強家という肩書きはどうやって見つけたんですか?

兼松:30歳になるくらいの頃に、僕の友人から「YOSHって勉強家だね」って言われたのがきっかけです。20代はずっといろんなことに挑戦しては、中途半端に終わることの繰り返しで自信を失っていたんですが、その言葉を聞いて「勉強家でもいいかもしれない」「アマチュアであることのプロになろう」とストンと腑に落ちたんです。心理学で言うリフレーミングですね。BEの部分の肩書きがカチッとははまれば、どんなDOがきても大丈夫、そんな不思議な気持ちになりました、

「勉強家」の他にも、笑ってくれる人のそばで花開く「喜劇俳優」というものがあって、それがあるから関西が心よい場所なのかなと思ったりしています。ワークショップ中の小ボケを笑ってくれますから(笑)

—「BEの肩書き」を知っていることで、自分が心地よい場所が見つかるんですね。「BEの肩書き」を見つけるコツってあるのですか?

兼松:大事にしているのが、自分ひとりで見つけようとしないこと、そしてプレゼントとして贈り合うことです。僕がやっているワークショップも、シートを元にお互いのストーリーを共有して、話を聞いた人がメッセージカードを贈るスタイルにしています。

ワークショップで使うシート例

    メッセージカードの例

—他人が必要とする「自分のトリセツ」を配る感じですかね。「映画好きのコピーライター」ってなると、キャッチコピーが面白い映画のレビューができそうですもんね。ぼくもぜひ自分のBEの肩書きを探してみたいです。

兼松:いまNPO法人グリーンズか『BEの肩書きの見つけ方(仮)』というワークブックを準備していますのでぜひ楽しみにしていてください。誰でも開けるようにしたいと思っているので、ぜひご自身で体験してみてほしいです。

—「BEの肩書き」をアレンジして、「BEの田中」というのを自分含めて全国にいるさまざまな田中さんを巻き込んでやってみたいです。ひとえに「田中さん」と言ってもその人ならではの得意なこと、好きなこと、魅力というのがさまざまあるので単なる田中さんではなく、「コーヒー好き編集者の田中さん」みたいに「田中価値」を上げるのと、そんな「田中さん」を集めて面白いことをしたいです!ぜひ講師をしてくださいませ!今日はありがとうございました。