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コラム

世界で活躍する日本人マーケターの仕事

世界で活躍する日本人マーケターの仕事(欧州日清食品 田上伴光さん)後篇

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海外でマーケティングをするのは、日本をマーケティングするということ

私にとって海外でマーケティングをするというのは、「日本をマーケティングする」ことと同義で、そのこと自体にモチベーションを感じています。日本の代表選手としてのブランドを通じて、日本の良さや日本の文化、日本の商品を世界に広めていくことはやりがいのある仕事です。それがひいては地球規模での日本の国益、日本のプレゼンスをあげることに少しでもつながり、その結果、日本を元気にできるのではないかと考えています。

そもそも世の中において、何かのブランドや商品、広告を通じて、社会にアプローチできる人は限られていて、マーケターはとても恵まれた環境にいると思います。マーケティングは自分で感じたことを消化して、想いを商品や広告に込めて見える化し、それを社会や人に直接届けられるという類稀な立場にいるからです。自分が成長すればするほど、すごいアイデアを思いつけばつくほど、社会に対して貢献できる可能性のある職業だと思います。

謙虚な国民性のせいか、日本人は、素晴らしい文化、素晴らしい商品やブランド、素晴らしい技術を持っている反面、その価値を「伝える」ことが少し不得手だと思います。「生活者と商品」、「シーズとニーズ」といったものをマッチして、新しい関係性を作って、価値があるモノに変えて、伝えていくのがマーケティングだと思いますので、マーケターが成長して、日本の持つ有形無形の資産を活用、拡大、世界にアピールしていければ、まだまだ日本は世界で発展できるし、勝負できると信じています。

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