外国人観光客向けのWebマガジン「MATCHA」は、言語選択メニューに日本語学習者のための「やさしい日本語」を用意している。「広告業界の若手が選ぶ、コミュニケーション大賞」(日本広告業協会主催)では、昨年この「MATCHAやさしい日本語版」を大賞に選出。同賞にMATCHA を推薦した朝日広告社 桑原佑介さん(同賞は他薦が可能なのが特徴のひとつ)と、審査員の加藤慶さんが、MATCHAを運営する青木優さんに話を聞きにいった。
世界一周旅行で気づいた“日本の情報発信”の問題点
MATCHA 青木(以下青木):訪日メディアMATCHAの『やさしい日本語版』は、外国人観光客向けのWEBマガジンです。実は大学時代に、“日本の文化を学び、世界に発信していこう”という変わった学部に所属していました。実際に世界一周旅行をして、海外で日本の文化に触れてみると、確かにアニメや日本食などは認知されているのですが、日本人がこの領域でビジネスできていない点、必ずしも正しい伝わり方をしていない点に問題意識を抱くようになったんですね。その経験から、もっと地域の情報を世の中へ発信し、知ってもらいたいと強く思うようになったことが、訪日メディアMATCHAの設立につながりました。そのサイトの中で、『やさしい日本語』という言語を使っています。『やさしい日本語』は、日本語学習者向けの言語です。平易な語彙と文法を用いた日本語で、すべての漢字にふりがなが振られ、文節ごとに分かち書きされたものです。
主に災害時に、外国人に対して情報伝達するために生まれたものですが、MATCHAではこの「やさしい日本語」を言語選択に導入することで、世界中の日本語学習者たちが、日本の現在を知りながら日本語を学べるようになっています。
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