【前回】「時代のレンズと、ブランドの存在意義。加速する、“Say”から“Do”へ」はこちら
いきなりですが、「ブランドパーパス = ソーシャルグッド」というイメージ、なんとなくありませんか?
ブランドパーパスに基づいたコミュニケーションというと、社会に一石を投じるようなメッセージを発したり、社会課題の解決に向けて何か「いいこと」をする、そんなイメージ。
もしそういうイメージがあるとするなら、それは誤解というか、ブランドパーパスが少し狭く解釈されてしまっている気がしてもったいないなと感じます(……と言いつつ、前回のコラムで紹介したカンヌの事例は、「ブランドパーパス=ソーシャルグッド」のイメージを上塗りするものに偏ってたかも。すいません。)
「自分たちのブランドに注目してもらうためには、何か社会的なこと言わなきゃ。一石投じなきゃ。よし!流行りのブランドパーパスコミュニケーションをやったるぜ!」。
そんな会話がなされたかどうかは知りませんが、社会課題を取り上げたコミュニケーションが時に炎上したり、売上にまったく寄与せずに終わったり、という結果と、ブランドパーパスに対する誤解(あるいは狭い解釈)には、少なからず関係があるんじゃないかと思います。
ブランドパーパスの表象がたまたま何か社会的に良いことをしたり、抑圧や制限を受けている人の声を代弁したりすることはあるかもしれませんが、それはあくまでも一部の形。
「自分たちのブランドの役割はこれだ!」。そんなパーパスが見つかることは、普段のマーケティング活動やコミュニケーション、ひいては企業全体の活動を考える上でも役に立つ。パーパスとはそのために存在するものなんじゃないかと思います。
「燃えない、スベらない。パーパス・ブランディングの極意とは」バックナンバー
新着CM
-
販売促進
ファンタジー好きに訴求するグミ カンロ、空想の果実をイメージした新商品
-
販売促進
横須賀市、メタバースで観光誘致 AIアバターの実証も開始
-
AD
宣伝会議
【広報部対象】旭化成のグローバル社内イベント成功事例を紹介
-
AD
広告ビジネス・メディア
生成AIを活用したチャットボット「DMMチャットブーストCV」の可能性
-
コラム
サムライマックのCMに「ありがとう」と言いたい(遠山大輔)【前編】
-
クリエイティブ (コラム)
アイデアが苦し紛れにくっつく瞬間がある――「KINCHO」ラジオCM制作の裏側
-
AD
特集
OOHと生活者の交差点を考える
-
販売促進
ベビー用品の速達デリバリー 日本トイザらス、30分以内におむつやミルクを配達
-
販売促進
「認知獲得」「販促」の両方使えるリテールメディア特性がメーカーの混乱を招く