コラム
パリから作る、日本ブランドの作り方
今、コミュニケーションと物流のスピードはどんどん早くなり、世界で時差なく、誤解なくものごとが伝わる時代になりつつあります。いままで通りメーカーがモノをつくり、広告がイメージを作る出すことによって価値を生み出せる時代ではなく、全く違ったアプローチが必要だと考えています。私は「MIWA」を通じて、モノでも、イメージでもなく、日本の伝統的なコトを通じて高付加価値をつくり出すことに挑戦しています。パリのサンジェルマンにできたこの全く違ったコンセプトをパリの人たちがどう受け入れているかをお伝えしつつ、ここから見えてくる日本人としての視座をお伝えしていければと思っています。
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第12回「人を思う時間」をつくる
MIWAでは色々なものお包みしている。持ち込まれる品物は結婚式のためのジュエリーやiPhoneなど、古いもの新しいもの、貴重な一点ものから大量生産の製品までさまざまだ。日本ではものに魂が宿ると思われている。 -
第11回「メセナ」が持つ本当の意味
先週あるフランス企業のパーティに出席した。このパーティは年に一度の取引先会社をもてなすためのもので、縁があって私たちも招待された。場所はポンピドゥセンター。この企業のお客さまのためだけに、夜間、最上階で開催されている「Simon Hantaï」展とホワイエを借りきり、ワインやシャンパン、軽食などをふるまっていた。 -
第10回「見えない価値」のとらえ方
私のパリの移動手段は、Autolib(オートリブ)だ。Autolibとは、乗り捨てのできる電気自動車。パリ市内に4000カ所の充電スポットがあり、自宅近くにもちょうど充電スポット(ステーション)があるためよく利用している。利用するのは、すごく簡単。年会費180ユーロを払うとフェリカと同じようなICカードがもらえ、それを充電スポットの端末にかざすだけでどの車にも乗れる。 -
第9回日本文化に見る「誠実さの伝達」
昨日パリで茶道を教えているフランス人がMIWAに来た。10年以上日本にいた彼は、日本の文化に傾倒し、パリで日本の文化を広げて行くために無償で茶道を教えている。彼との話で興味深かったのは、季節感のこと。フランス人の多くは、日々の生活の中で全く季節を感じていないと言うのだ。 -
第8回エラーを許容するフランス、無謬の日本
先日事務所で仕事をしていたら、突然の停電。ブレーカーが落ちたのかと思い、周りをみたらどうやら周囲一体停電のようだった。事務所は、パリの真ん中だし、インドの山奥ならまだしも、首都でもこんなことがあるんだなと驚いた。 -
第7回フランスと日本、都市と地方の間にあるもの
先週のゴールデンウィークに、レンタカーを借りて南フランスに旅に出た。日本でも車で全国旅したので、長距離の運転は慣れている。都会から畑に変わっていく車窓の景色は楽しいものだ。今回の旅の目的はフランスの歴史を知ることだった。 -
第6回パリの日本食ブーム、その理由
5月の頭はフランスでもゴールデンウィーク。5月1日のメーデーから始まり、8日の第2次大戦戦勝記念日、9日のキリスト昇天祭と、日本より1週間長い休日が続く。パリ市内は旅行者ごったがえし、逆にパリに住んでいる人たちは旅行に出かける。 -
第5回和装のススメ
先週のパリは桜が満開だった。あまり季節感を感じられないパリでも、この時期、白アスパラガスやイチゴがマルシェに並び、すこしだけ春を感じることができる。ただ、パリに移り住んでからつくづく、日本は季節を感じる所だと思う。 -
第4回職人のこころは、国を越えて伝わる
MIWA施工中の月曜日、ヴェルサイユ宮殿にいった。ヴェルサイユは月曜日が定休日なのだが、この日はMIWAの裏に住んでいるマイケルさん(仮名)と一緒に行く。マイケルさんはどうしても、数寄屋大工の相良さんをヴェルサイユの職人に会わせたかったのだ。 -
第3回なぜパリからはじめたのか?
MIWAはパリでできたブランドであり会員制俱楽部です。月曜日から金曜日までは会員限定で儀式を、土曜日は一般に公開して入会のご案内と日本の伝産品の販売を行っています。MIWAをなぜパリに?とよく聞かれるのですが、それには2つの理由があります。
1973年、愛知県名古屋市生まれ。三重県桑名市育ち。慶応義塾大学大学院・文学研究科・美学美術史学専攻アート・マネジメント分野修士課程修了。
ビクターエンタテインメント株式会社にてビジュアルプロデュースを経験後、デザイン、映像制作会社として株式会社ライトニングを設立。株式会社ライトパブリシテイと資本提携し、CM等の広告制作を開始。iF design award、reddot design award、New York ADC賞GOLD、GOOD DESIGN賞を受賞。その後、業務を商品企画、CSRにも拡大し、世界初木製ケータイ「TOUCH WOOD SH-08C」を企画する。311を経験後、2011年10月Rightning Parisを設立。経済効率優先の物質文明の先にある生き方、社会のあり方を、美学的アプローチから提案するコンサルティング、プロデュースを行う。
2012年4月よりパリに移住し、700年の伝統のある「折形」を用いたブランド「MIWA」 Pavillon de la cérémonie du cadeau(贈物の儀式を行う特別の場所)を立ち上げる。歴史を紐解き、いままでとは違った視点からコンテクスト化することによって、新たな価値を生み出して行くプロデューサー。
1973年、愛知県名古屋市生まれ。三重県桑名市育ち。慶応義塾大学大学院・文学研究科・美学美術史学専攻アート・マネジメント分野修士課程修了。
ビクターエンタテインメント株式会社にてビジュアルプロデュースを経験後、デザイン、映像制作会社として株式会社ライトニングを設立。株式会社ライトパブリシテイと資本提携し、CM等の広告制作を開始。iF design award、reddot design award、New York ADC賞GOLD、GOOD DESIGN賞を受賞。その後、業務を商品企画、CSRにも拡大し、世界初木製ケータイ「TOUCH WOOD SH-08C」を企画する。311を経験後、2011年10月Rightning Parisを設立。経済効率優先の物質文明の先にある生き方、社会のあり方を、美学的アプローチから提案するコンサルティング、プロデュースを行う。
2012年4月よりパリに移住し、700年の伝統のある「折形」を用いたブランド「MIWA」 Pavillon de la cérémonie du cadeau(贈物の儀式を行う特別の場所)を立ち上げる。歴史を紐解き、いままでとは違った視点からコンテクスト化することによって、新たな価値を生み出して行くプロデューサー。