ニューヨーク突撃記 PARTY NYCの挑戦
清水 幹太(PARTY チーフ・テクノロジー・オフィサー)
東京大学法学部在学中(のち中退)からプログラマー・デザイナーとして活動。2006年にイメージソースに入社以降は、テクニカル・ディレクターとしてウェブサイトから映像まで、様々なフィールドに渡るコンテンツ企画・制作に携わる。2011年、クリエイティブラボ「PARTY」設立に参加。クリエイティブ・ディレクター、チーフ・テクノロジー・オフィサーとして、インタラクティブを中心にジャンルを問わず、高い技術力を背景にした様々なクリエイティブに関わっている。2013年9月よりPARTY NYCに赴任。カンヌ・クリエイティビティ・フェスティバル、アジア・パシフィック広告祭等、国内外での受賞多数。
このコラムについて
PARTYのニューヨーク支社を立ち上げ、突然ニューヨークという戦場のど真ん中に放り込まれた筆者が、どのように仕事をしていくのか、日々勃発する予想の遥か斜め上を行く出来事をどのようにサバイブしているのか、そもそもサバイブできているのか。人との出会いの中で、何を発見し、何を失い、何をつくるのか。理不尽なことも嬉しいことも含めて、それなりに荒波度が高い日々の中で生まれる体験について綴っていきます。
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多様性はすぐそこにある
連載が終わる頃には9カ月。最終回に自分は何をここに書くことになるのだろうか、などと考えてきましたが、現時点で何かまとめるとなると、「突撃してみたら、とても楽しかった」ということになります。
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手を動かして、形にして勝負する。「幸せなものづくり」のプロトタイプ
「清水さんは、本来コミュニケーションの仕事には向いていません。だから、さらに言葉が通じない海外で仕事をするのはあまりおすすめしません」
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「契約社会アメリカ」の洗礼を受ける
私も来週にはもう38歳。結婚して子供もいますし、これは昔からですが髪も無いですし、加齢臭について文句も言われます。自分はあとどのくらい働けるんだろう、なんていうことも考えるようになりました。
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世界中の「デジタルバカ」と出会う
私がこの業界(広告を中心としたコミュニケーション業界)に足を踏み入れたのは2005年の末なので、8年ちょっと前のことになります。以前にも書かせていただきましたが、当初は、中村勇吾さんがつくるようなカッ...
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「なぜ外国人はさっさと帰るのか」の謎はいかに解けたか
日本で仕事をしている間、外国で仕事をする、という上で私にはとても不思議に思っていたことがあったのです。その秘密を解き明かしたい、というのも海外に移った理由だったはずなのです。
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13時間の時差。ゆえにPARTYは24時間営業中
さまざまなグローバルエージェンシーがそうであるように、PARTY NYCは一応別の会社ですが、PARTY東京の子会社みたいなものですし、1つのチームではあります。
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避けて通れない大問題。「英語」について
今回は、海外で暮らしたり仕事をしたりする上で当たり前ですが避けて通れない存在、憎くて仕方が無いあの野郎、そう、「英会話」について書いてみます。
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LAの路面で砂まみれになりながらMVを撮影した話
日本を出た途端に、いきなり海外ミュージシャンの仕事です。えらいことです。最初は川村とAramiqueが2人で企画をまとめていました。企画は、「3Dプリンタで出力されたキャラクターが街を冒険する映像」と...
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インクジェット用の特殊紙を探して冬のNYをさまよう
たぶん今年は格別に寒いのですが、ニューヨークは寒いのです。12月のある日、私はその寒い夜のニューヨークの街を絶望的な気分でさまよっていました。なぜかというと、「インクジェット用の特殊紙が全然見つからな...
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PARTY NYオフィスが始動するまでの具体的なあれこれ
今回は、海外で仕事をしてみよう、というときになぜ私がニューヨークを選んだか、いざ行くとなったら何が必要でどんなことをしなくてはならないか、というあたりのお話を書かせていただきたいと思います。