コラム

ソーシャルメディア活用先進企業に聞く

【ソーシャルメディア活用(19)ベネッセコーポレーション】「ソーシャルメディアを使うのは親、しまじろうが好きなのはお子さまなんです」

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mixiは「アツい」お母さんたちが使っている

――ツイッターに続いてフェイスブックも立ち上げられましたが、ツイッターとの違いはありますか。

戸叶 フェイスブックを始めたのは今年になってからですが、ツイッターに比べると時間がゆったりしていますね。ツイッターの時は頻度を気にしていて、コメントをもらうとできるだけ早く返事をしなければ、というのを気にしていたのですが、フェイスブックは1日数回程度の記事を出すだけでいいので、運用しやすいのはフェイスブックです。

一方でフェイスブックはネタを探すのが大変ですね。ツイッターは「撮影に行ってきました」という小さい記事や写真だけでもおもしろがってもらえるのですが、フェイスブックの場合はしっかりした記事にしないといけないので、ネタをどのように記事にするかは悩みどころです。

情報は基本的にツイッターとフェイスブックで変わらないのですが、ツイッターのほうが頻度が高いのでお知らせが増えますね。また、商品の紹介もツイッターを中心にしています。こどもちゃれんじの教材は年齢別になっているため、お子様が該当の年齢でない方には興味を持っていただけないので、フェイスブックではあまり強く出し過ぎないようにしていますが、ツイッターなら6学年分の記事を6本出すだけでいい、というような違いはあります。

――ツイッターとフェイスブックでユーザーの違いは感じられますか?

戸叶 フェイスブックは実名で登録している人が多いこともあって、コメントを書きにくいのではないかと想定していたのですが、実際には1度コメントをするとその後も常連になってコメントしてくれる人が多いですね。ツイッターはどちらかというと気になった時にいくつもコメントをくれる人が多く、初めてコメントする、という人も多いです。

――mixiページも運用されていますね。

戸叶 mixiは「アツい」お母さんたちに使ってもらっていますね。いわゆる「ガラケー」を使っている人が多いので、スマートフォン向けのキャンペーンをお知らせしたら「スマートフォンじゃないから応募できない」「スマートフォンじゃなくても応募できるようにして欲しい」という声をたくさんいただきました。

コメントが集まりやすい記事というのはフェイスブックもmixiも同じ傾向です。ただ、フェイスブックのほうが若干ながら男性のコメントも多く、お父さんが子育て情報を得るために使ってくれているなら嬉しいな、と思います。

――ソーシャルメディア運用以外にYouTube(ユーチューブ)で動画も公開されています。

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ユーチューブ内のしまじろうチャンネル

戸叶 もともとユーチューブのチャンネル自体はあったのですが、公式にリリースしたのは去年のタイミングですね。しまじろうのアニメなどお手元にある動画をユーチューブにアップされる方が多くて、それなら公式にもっといい動画が出せるといいかな、と思って始めました。アニメの予告に加えてユーチューブ限定の動画なども公開していますが、レストランの待ち時間や車の中などでも楽しく視聴いただいているようです。

――どのような動画が人気なのでしょうか。

戸叶 しまじろうの歌が一番の人気で、100万回以上再生されています。ただ、歌の動画はじわじわと再生回数が伸びているのに対して、アニメの予告は1週間で5000~6000近く再生されるので、みなさんが楽しみにしているのは予告のほうかもしれません。また、しまじろうが出てこない動画だと再生回数が伸びにくいですね。アニメが人気なのもそういうところにあると思います。

――やはりしまじろうが人気なんですね。

戸叶 フェイスブックでもいろいろと試してみたのですが、「こういう便利なページがありますよ」と紹介してもあまり反応はないけれど、「今日しまじろうがこんなことをしたよ」というように話しかけるといい反響がもらえますね。写真を撮るときもできるだけしまじろうの人形を写しつつ「しまじろうがこんなことをしているよ」と紹介するようにしていますが、「いいね!」をつけてもらいやすいですね。

子どもと大人が一緒に使えるアカウントにしたい

――ソーシャルメディア運用の効果測定はどのようにお考えでしょうか。

戸叶 フォロワーの数も大事ですが、教材を買っていただいた方との接点を増やしたいということを目的として始めているので、フォロワー数だけでは考えていません。プレゼントキャンペーンなどを実施すればフォロワーは増えると思いますが、一方でこどもちゃれんじに興味のない人も増えてしまう。それよりは着実にこどもちゃれんじのことを知っていただいて興味を持ってもらえる方々を増やしていきたいと思います。

ただ、難しいと感じているのは、ソーシャルメディアを使っているのは親御さんたちですが、しまじろうが好きなのはお子さまなんですね。親御さんにとって、自分たちの子どものためにフォローしてもいいアカウント、と思ってもらえるようにするためには、子ども向けでもいけないし大人向けでもいけない、子どもと大人が一緒に使ってもらえるアカウントでなければ、と考えています。

――今後取り組んでみたい施策やサービスなどはありますか。

戸叶 しまじろうというキャラクターがいるので、LINEやPinterestという方向も無くはないかなと思いますが、先ほどの通り実際に使っている人が親御さんだということを考えると、今は世代を広げるよりも、ツイッターやフェイスブックを通じてもっと多くの人と深くコミュニケーションできることを考えていきたいと思います。

ツイッターとフェイスブックでやってみたいと考えているのは写真投稿ですね。今まではどこまでお子さんの写真を送ってくれるかわからないのでそういった企画は控えつつ、実験的に「自宅のしまじろうを紹介してください」という写真投稿企画を実施したのですが、予想以上にお子さんの写真を送ってきてくれる方々がいらっしゃいました。そういう写真投稿のような企画を通じて、コンサートに行ってきた報告をもらったり、お客さまの立場でいいと思ってもらえる体験談を掲載したり、そういったコミュニケーションができるといいなと考えています。

また、ツイッターで最近開始予定なのが、しまじろうのメッセージサービスです。ツイッターでは毎日しまじろうからのメッセージを投稿しているのですが、それを「しまじろうからメールが来たよ」とお子さんに見せている人が多いそうなんです。それならばということで、お誕生日のお子さんに「お誕生日おめでとう!」というメッセージを個別にお送りするサービスを始めることにしました。

――メッセージは機械的に自動で送られるのでしょうか。それともスタッフが送るのでしょうか。

戸叶 まずはスタッフが手動で運用します。大変だとは思いますがそういうニーズがあって喜んでもらえるのなら嬉しいですし、アニメのファンという方もフォロワーの3割くらいはいらっしゃいますので、実際に「誕生日のメッセージが欲しい」という人はそこまでいないだろうという想定もあります。フェイスブックはユーザーから投稿をもらえるのですがツイッターはそういうことができないので、お一人ずつとコミュニケーションできるといいなと思っています。

――インタビュー雑感
ファン数やフォロワー数などの数値だけを目標に運用するのではなくするのではなく、生活者がどのような情報を求めているかということを日々模索しながら運用していく姿勢は、ソーシャルメディアの活用において非常に重要であると感じました。(アジャイルメディア・ネットワーク)

インタビュー担当 AMN 甲斐祐樹

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