メール受信設定のご確認をお願いいたします。

AdverTimes.からのメールを受信できていない場合は、
下記から受信設定の確認方法をご覧いただけます。

×
コラム

編集・ライター養成講座修了生が語る いまどきの若手編集者・ライターの生き方

編集者として、人と人との狭間を埋めたい(3)

share

IT・スマートフォンの普及によって、エンターテインメントや情報の享受の仕方も変わっていくなかで、「編集」という仕事のカタチも変わってきています。著者(人)の魅力やある問題定義を読者(人)に伝えていく、と考えたときに、本は手段でしかなく、本以外にもWebやリアルなイベントなどさまざまな方法が考えられます。

もともとU25シリーズを立ち上げるときも、書籍編集だけでなく、WebやSNSでの情報発信やリアルな書店でのイベント開催なども合わせてやっていきたい、という思いがありました。実際に、HP、Twitter、Facebookページを開設して書籍を作る過程などを発信し、刊行後には、著者と1日かけて書店を周り、出版記念イベントも開催していました。しかし、すべてにおいてノウハウも経験もない中、時間も含めできることには限りがありました。そこで、一度Webの編集を中心にやってみよう、と思い今に至ります。

20150206

フリーランスという立場であれば、どのような手段でどう届けるか、会社や媒体を超えてアプローチを考えることが可能です(もちろん限りはありますが)。

例えば、昨年8月にU25シリーズの10冊目としてディスカヴァーから刊行した向田麻衣さんの『“美しい瞬間”を生きる』。“お化粧”を通じてネパールの人身売買被害者の女性たちの雇用創出と自尊心回復に取り組む向田さんの活動や生き方・考え方を少しでも多くの人に伝えたい、と思い、書籍はエッセイにして彼女の言葉を1冊の本にまとめました。

刊行後は、本のテーマを軸に、スマイルズの遠山正道さん、面白法人カヤックの柳澤大輔さん、ミュージシャンの坂本美雨さんといったゲストを迎え、向田さんとの対談イベントを開催しました。出版直後だけでなく、こうしたイベントは現在NYにいる向田さんが帰国されるタイミングで、今後も企画していく予定です。また、向田さんの「情熱大陸」出演が決まった際には、ディスカヴァーと連携し、帯の巻き替えなど再度営業を仕掛けたりもしています。

次ページ 「その他、講談社「現代ビジネス」においても」へ続く