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コラム

「ヴィレッジヴァンガードに学ぶお店づくり~こんなんだってあり~」

ヴィレヴァンの「棚作り」~ストーリーを売る、気分を売る

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勝負は、本を読まないひとの気持ちになれるかどうか

「目的買い」と「衝動買い」。狙うのは「衝動買い」。

きっかけは、どんなに不純だってよいではないか。

書店は知的な雰囲気を守り、騒いだり盛り上がったりすると白い目で見られる。
レコードショップもまた知的で音楽に対する教養がないと、いまいち楽しめない。
「そんなことないよ」というお店ももちろんあると思うが、やはり少数派だ。

本や音楽を楽しむためには、自習・予習がある程度必要で、わたしのようなめんどくさがりの人間は、予習なしで、本や音楽との出合いを気軽に楽しみたいと思ってしまう。

ここにはニーズが眠っている。
本は本好きのための、音楽は音楽好きのためのものにしておくのは、もったいない。

「本や音楽」を自由に解放させるとともに、お客様には出会いの場を提供する。
“出会い系本屋”ヴィレッジヴァンガード。

ポイントは、音楽や本を読まないひとの気持ちになれるかどうか。
データだけでは読み取れないニーズ、ここを開拓したい。

ニーズに応えるのはもちろんのこと、その先にある潜在的ニーズをあらゆる手段を駆使して顕在化させていくことが、今後のヴィレッジヴァンガードのポイントになっていくであろうと私は考える。