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コラム

企業トップが語る“次世代リーダー”の育て方

「『俯瞰で捉える力』を生かしプロとしての専門性を高めてほしい」——メジャース 山本社長に聞く

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顧客の心に響くコンテンツを作り続ける

——最近の社会動向や消費者動向で、気になっていることはありますか?

GunosyやSmartNewsといった、いわゆるキュレーションアプリが生活の中に入ってきていると感じています。少し前までは「ちょっとおもしろそうなもの、何かひっかかるもの」を取り上げるバイラルメディアが注目を集めていましたが、今では注目されなくなってきています。
その理由を考えると、消費者に瞬間的に支持されるサービスと、継続的に支持されるサービスの差と感じています。キュレーションメディアはユーザーに合ったコンテンツをレコメンドしてくれるなど高い独自性があり、良質なコンテンツが多く提供されています。その良質なコンテンツを支えているのは、やはり「顧客目線」です。知識や経験に加えてユーザーの期待をしっかり入れていかないと、良質なコンテンツを継続することはできないと思っています。

これからは、メディアに限らずユーザーの心に響くコンテンツがないものは衰退していくと考えます。そのためには、ターゲットをしっかり絞り込んで相応しいコンテンツを発信していくことが大事になります。私見ですが、今後はターゲットをセグメントしたニッチメディアがもっと注目されるのではないかと思っています。

——今後の事業展望をお聞かせください。

我々は企業のマーケティングをワンストップで支援する「マーケティング総合プロデュースカンパニー」を目指しております。最近では、注目されているマーケティングオートメーションについて、ツールを持っているベンダー様と協業して導入、運用サポートを進めています。本来、マーケティングオートメーションは、データサイエンティストがいなくても誰でも簡単に使えなければならないツールなのですが、現状はツールを使いこなすことがハードルになってしまっています。したがって我々としては、まずはスムーズに導入できるように、企業にあったコンサルティングを行い、同時に導入後に重要となるコンテンツ開発のサービスを進めています。

山本浩之
株式会社メジャース 代表取締役

大学卒業後、IT業界専門の展示会主催者会社で企業のマーケティングを数多く支援した後、サン・マイクロシステムズに入社、マーケティング部門の広告宣伝業務を統括する。2007年8月、株式会社メジャースを設立、代表取締役に就任。