コラム

「広告」から「クリエイティビティ」へ【ACCプレミアムトーク】

Aカテは職人化、Bカテは越境して広がり続ける!? ACC賞フィルム部門 佐久間宣行(テレビ東京)審査委員×澤本嘉光審査委員長が対談

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境界を超えて

佐久間:自分がCMをつくってみたいとは思わないんですよ。15秒,30秒に収める専門性が、今から手を出して身につくものなのか、というところで。ただ1分, 2分の動画でおもしろいものを、という感覚に関してはすごく興味があります。自分の番組の2分の違法動画をめちゃくちゃ見るので、なんでこれを俺が何回も見なきゃいけないんだという(笑)。このエッセンスを全部いかしたまま、毎日2分くらいのバラエティをつくることが今の時代には求められているのかもしれないな、と。それに15秒のCMつければいいじゃない。

澤本:たしかにね。

佐久間:最近、例えばYouTubeで2分のバラエティつくって15秒だけCMくっつけても、CM飛ばさないだろうなと思ったんですよね。毎日のように流れてくる動画が、テレビのキャプチャーもしくは長めのWeb CMのキャプチャーだったりするので。これを単体で番組として、しかもCMをつけてやるというのはおかしくないかな。というか、ツイッター上のテレビ局があってもおかしくないなと。

澤本:おかしくないし、逆に2分ぐらいの長さの物の方が15秒CMつけていてもそんなに嫌じゃない。長い動画だとすぐに切りたくなるけど、2分ぐらいならそれが2分15秒になってもいいやとなる。

佐久間:実験として、例えば僕が2分のバラエティをつくるとします。1分と1分の間に15秒のCMが入ってたら飛ばすのかな。逆にWeb動画なら飛ばさないんじゃないかなあとか、考えますね。

澤本:飛ばさないでしょう、めんどうだから。

佐久間:きっと見るよな、と。ネットに出すコンテンツとCMの未来として、そんなパターンもおもしろいし、それぐらい自由なんじゃないかと思います。

澤本:ちなみに、佐久間さんがテレ東で流す動画をつくったら、それってテレ東の番組の考査なのかしら。

佐久間:テレ東で流すものなら、そうですね。ネットで流すなら、番組の考査ではないし。

澤本:結局僕らって考査の問題がすごく大きくて、テレビ局で流す時には「あの考査の人が厳しい」とかあるわけですよ。だから考査がない状態であれば全然違うものがつくれると思うんですよね。Webならほぼないと思うんですけど。

佐久間:それは試みとしておもしろいだろうな。

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