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コラム

コピーライター養成講座 講師・卒業生が語る ある若手広告人の日常

コピーライターの領域が変化しても、正面から言葉と向き合っていきたい

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【前回のコラム】「コピーライターの夢を叶えたのは、一冊のポートフォリオだった」はこちら

コピーライターの仕事は思っていたよりも幅広い

私が勤めているPARKのオフィス

「なぜ転職しようと思ったの?」と面接で聞かれて、「コピーライターになるまでは死ねないと思ったので」と答えた私の暑苦しすぎる熱意を受け取ってもらい、2019年1月から晴れてPARKのコピーライターになりました。

PARKでの仕事は、主にスタートアップ企業のブランディング支援、CI/VI開発。その中でもコピーライターとして私が取り組んでいるのは、企業のミッションやコーポレートバリュー、あるいはサービス名を考える仕事がほとんど。コピーライターと言えば、どでかいポスターのエモい一発コピーや、テレビCMの面白い言い回しを生み出す仕事をイメージしていた私にとって、初めは「そんなことまでコピーライターがするんだ」なんて意外に思っていました。

だけどコピーライターになってから1年が経った今では、日常に馴染んで長く愛される言葉を開発するこの仕事は、コピーライターだからこそできる仕事なのだと、日々、ひしひしと感じています。

時代はものすごいスピードで変わっている。それに合わせて広告の形も変わりつつあるように、コピーライターも変わっていくのだろう。そして、きっと今まで以上にコピーライターとして言葉を扱う領域は広がり続けていく。そう思えるようになりました。

ハタチの自分を思い出しながら前進していきたい

講座に通っていると、「どんな人がコピーライターに向いていますか?」なんて質問を何度も耳にすることになります。その度に「コピーライターに資格なんて要らないよ」だとか、「普通の人なら誰でもなれるよ」なんて言われるけど私はそうじゃないと思います。

コピーライターになってみて思うのは、プロとして言葉と向き合うことはすごく体力が必要で、正直苦しい。だけど、それでもこの仕事を嫌いになることなく、真剣に言葉と向き合い続けられる人がコピーライターに向いている人なんだろうなと思います(そんな私もまだまだその意味での体力は足りていませんが)。

言葉を扱う領域がどれだけ広くなっても、コピーライターが言葉と真剣に向き合う仕事であるという事実は、きっとこの先ずっと変わらない。これから時代や広告がどう変化したとしても、言葉に対して常に正面から真剣に向き合うコピーライターでありたいです。

コピーライターになれたことはゴールではなくて、スタートライン。私のコピーライター人生は、まだ始まったばかりです。自分の無力さに挫けそうになる毎日ですが、コピーライターになりたくてなりたくて仕方がなくて、毎週「金の鉛筆」の獲得者の発表に一喜一憂していたハタチの自分を思い出しながら、次の目標に向かって一歩ずつ着実に前に進んでいきたいと思います。

※ 編集部注:「金の鉛筆」とは、コピーライター養成講座の講義中の課題で上位10名にだけ授与される、講師から認められた証です。毎年、受講生同士で獲得本数を競い合う方もいます。
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海本 栞璃

PARKコピーライター。1994年生まれ。愛知県出身。宣伝会議「コピーライター養成講座 」名古屋教室 20期修了。名古屋商科大学を卒業後、名古屋の印刷会社を経て、2019年1月より現職。「愛はあるか?」を企業理念に、スタートアップ・ベンチャーのブランディング・CI/VI開発を中心に活動。「死ぬこと以外はかすり傷」を座右の銘に、東京という大都会で日々奮闘中。