【前回コラム】「もし、あなたが煎餅屋の店主だったら? 凡人ブランドがブランドプロミスをつくる方法」はこちら
「ブランドなんか大嫌いなブランド担当者が33年かかって、たどり着いたブランド論(実践編)」の第5回はブランドの基礎づくりで軽視されがちな、「ブランドパーソナリティ(人格・個性)」についてです。
前回までのコラムでは、ブランドの基礎づくりにおいて土台となる部分について明らかにしてきました。その土台とは、ブランド論の教科書にもよく出てくる以下の3点です。
①ブランドアイデンティティ(存在価値)
②ブランドプロミス(約束)
③ブランドパーソナリティ(人格・個性)
そして、これまでのコラムで①「ブランドアイデンティティ(存在価値)」と②「ブランドプロミス(約束)」について、以下のように順を追って説明してきました。
①「ブランドアイデンティティ(存在価値)」とは、あなたの「企業・商品らしさ」が凝縮されていて、あなたの企業や商品が「なぜか、こだわっている」こと。
②「ブランドプロミス(約束)」とは、生活者から「あなたの企業・商品が世の中からなくなっても、他の企業・商品があるので、私はまったく損をしないのだが、どんな損があるの?」「あなたたちが存在することで私に対してどんな良いことができると、(自分勝手に)思っているの?」と仮に質問されたときの答えであること。
今回、説明するのは③「ブランドパーソナリティ(人格・個性)」についです。
ブランド実務者の仕事とは、“意図的に”ブランドをつくることです。アップルやスターバックスのようなスーパースターブランドではなく、私たちのような凡人の企業・商品が“意図的に”ブランドをつくるためには、「ブランドパーソナリティ」を正しく定義することが大変に重要です。
それにもかかわらず、この「ブランドパーソナリティ」を“無意識に”偽ってしまう企業が多い。そして、これが原因でブランドづくりに失敗するケースが見受けられます。
「ブランドなんか大嫌いなブランド担当者が33年かかって、たどり着いたブランド論」バックナンバー
- 実務家はまず自社ブランドが消費者の「想起集合」に入ることを目指そう(2022/9/13)
- 『実務家ブランド論』であえて書かなかった「理論」を解説します(2022/9/09)
- 日本におけるブランドづくりは、いばらの道。だからこそ取り組む価値がある。(2020/9/03)
- そもそもブランドはどうやってできる? ブランド戦略におけるコミュニケーション施策のつくり方(2020/8/20)
- ブランド「戦略」不在 、「戦術」だけのブランドづくりの大罪(2020/8/06)
- SDGsで、ブランドなんかつくれません! 「ブランド論の幻想」に反論します。(2020/7/22)
- もし、あなたが煎餅屋の店主だったら? 凡人ブランドがブランドプロミスをつくる方法(2020/6/25)
新着CM
-
AD
宣伝会議
味の素、パルコなど登壇。マーケティングの最新情報をお届けします。
-
人事・人物
【人事】電通(23年7月1日付、8月1日付)
-
人事・人物
PARTYの中村洋基氏がFIELD MANAGEMENT EXPANDに参画
-
AD
マーケティング
能力やセンスを活かした商品開発に、「思考の引き出し」を広げる取り組みを実施
-
人事・人物
NTTドコモ、ブランドコミュニケーション部長ほか(23年6月19日付)
-
マーケティング
「ちいかわ」や「なにわ男子」がランクイン Z世代の2023年上半期トレンドランキ...
-
広報
ランクアップ、子育て社員向けに「育児グッズリユース」イベント開催
-
AD
特集
生き残るためのブランド戦略
-
広報
育休取得経験「ある」男性は8% 取得は企業姿勢を感じるきっかけにも