メール受信設定のご確認をお願いいたします。

AdverTimes.からのメールを受信できていない場合は、
下記から受信設定の確認方法をご覧いただけます。

×
コラム

澤本・権八のすぐに終わりますから。アドタイ出張所

「耳の聞こえない生活」を知るのはとても豊かな時間だった(岸井ゆきの)【前編】

share

【前回コラム】【前回コラム】価値観が細分化した今こそ、我が道をゆけ!「ACC TOKYO CREATIVE AWARDS」の舞台裏

今週のゲストは、映画『ケイコ 目を澄ませて』(三宅 唱監督)での演技が世界中で絶賛されている女優 岸井ゆきのさん。「耳の聞こえないボクサー」という難役をいかに我がものとしたのか。その“圧倒的なリアリティ”の秘密に迫ります!

今回の登場人物紹介

左から、権八成裕(すぐおわパーソナリティ)、岸井ゆきの、澤本嘉光(すぐおわパーソナリティ)、中村洋基

※本記事は2022年12月11日放送分の内容をダイジェスト収録したものです。
 

「M-1打ち上げ」2022年もやってます!

澤本:はい、皆さんこんばんは。CMプランナーの澤本です。

権八:はい、こんばんは。CMプランナーの権八です。

中村:はい、こんばんは〜。Web野郎こと中村洋基です。 皆さん、ワールドカップを見ていますでしょうか?

澤本:見てたよ? でも、(コスタリカ戦)日本負けちゃったからさ。

中村:そうですね、 まぁでも、ワールドカップ全体としては決勝に向かって盛り上がっていくんじゃないでしょうか、と。えー、 皆さんの近況で言うと、権八さん。

権八:はいはい。

中村:「M-1」が近いと。

権八:あ、そうですね!

澤本:出るの?

権八:出ないです(笑)。

中村:あはははは!

権八:古川裕也さんも同じツッコミをしてきたけど、出ないっつーの(笑)。出ないんですが、毎年「M-1」本番の決勝戦のね、終わった後の打ち上げ番組というのを企画からやらせていただいていまして。12月18日の日曜日のM-1で、2022年もやります!決勝戦の感動冷めやらぬ中……。最近では笑えるんだけども、ちょっと泣けるという要素も入ってきましたのでね。12時ぐらいから打ち上げ配信をやっていますので、皆さん是非ご覧ください!と、言いたいんですが……(笑)。

澤本:だから、それを見ながらこのラジオを聴いたらいいんじゃないの?

権八:そうです。M-1は打ち上げまでがM-1なんでね。サントリーさんのストロングゼロの提供で「M-1打ち上げ」というのを毎年やっています。これを観ながらラジオを聴いてください。くれぐれもね、ワールドカップの決勝とか見ないように!皆さん(笑)

中村:あ、そこが当たっているんだ?

権八:そうなんです。M-1本編中もスペシャルCM90秒が流れますので、これもぜひ注目してください。

澤本氏の脚本ドラマ、ついに情報解禁!

中村:そして、そして!

権八:なんと。

中村:ついに情報解禁か、と。われらがオブ・ザ・イヤー、澤本大先生の脚本のドラマ『やっぱそれ、よくないと思う。』が2023年1月6日金曜日、 夜11時15分からテレビ朝日で放送です、と。

澤本:ありがとうございます。

中村:ついに解禁!

澤本:なんかタイトルをこうやって聞くとさ、標語みたいだよね、なんか。

権八:そうっすね(笑)。

澤本:警察の標語みたいな(笑)。

権八:やっぱそれ、ダメぜったい!よくないと思う、みたいな(笑)。

澤本:そうそうそう(笑)。

権八:何がよくないんでしょうかね、これは? あんまり話しちゃいけないんですかね?

澤本:あ、そうね。話しちゃいけないんだけど、話してもそんなに内容変わらないかもね。

中村:そんなことはないでしょう!(笑)

権八:これ、直前になったらまたいろいろ詳しく掘り下げて聞いてみましょう。

澤本:これは、主人公が岡山天音先生です。主人公というと変なんだけど。 女性の主人公が吉川愛さん。男性の準主人公的な人が岡山さんなんです。

中村:はいはい。先日ゲストに来ていただきましたけれども。

澤本:岡山くんの演技がね、すごいのよ。脚本を書いたときにはこうなるとは思わなかったぐらいに、キャラができている。だからすごいなぁと思って、役者さんは。

中村:へえ~!

澤本:真剣に。本当に面白かった。

権八:岡山くんといえばね、彼とちょっとつながりのある。

中村:はい、ゲストをお呼びする前に、皆さん1月6日金曜日は録画予約しておいてくださいね。『やっぱそれ、よくないと思う。』テレビ朝日でサーチしておいてください。ということで、 今回も素敵なゲストにお越しいただいております。この番組には2回目の登場ですね。女優、岸井ゆきのさんです~、こんばんは、よろしくお願いします!

岸井:こんばんはー。よろしくお願いしま~す。

慌てふためいた自己紹介にリベンジ!?

権八:いやいや、さっき控え室に入ったときにさ、カワイイ小動物のようにちょこんと座っているからさ。それ見て、「あ、ちっちゃい!」って言っちゃった(笑)。

岸井:「思ったよりちっちゃい!」って?(笑)

権八:そうそう、ちっちゃい 生き物に弱いので(笑)。なんでかと言うと、映画だと大きく言えるんですよ、いろんな意味で。今回、映画を観てきまして。これ、すごい映画でしたね。

澤本:すごいです、もう。

中村:すごい映画。『ケイコ 目を澄ませて』の映画のことを根掘り葉掘り聞いていきたいんですけど、これ、またなんですけど(笑)毎回ゲストの方に20秒自己紹介というのをお願いしておりまして。この間も自己紹介したばっかりだぞ、というところではあるんですが。

澤本:この間出てもらったの、8カ月前だもんね。

中村:でも、おそらく最近のマイブームとかも変わっているんじゃないかと。

権八:この間、どんな自己紹介したのか覚えてる?

岸井:いやぁー、慌てふためいて、ほとんど何の情報もない自己紹介になってしまった覚えがあります(笑)。なので、今日はやらなくて良いと思っていたんですよ。2回目だから今日はないと思っていたら、20秒の自己紹介お願いしますと書いてあって「やばい!あるんだ?」と(笑)。

権八:そう。この番組は4回出ようが5回出ようが、毎回必ず自己紹介があるんですよ(笑)。

中村:そんなわけで、岸井さん。ご準備はよろしいでしょうか?

岸井:はい。

中村:では、どうぞ!

カーン♫

岸井:岸井ゆきのです。30歳です。えーっと、冬は好きです。食べることも好きだし、運動することも好きです。えーっと、映画が好きで、いつも映画館に行っています。えーっと、来年もよろしくお願いします!(笑)

カンカンカン♫

一同:拍手

権八:ホントに今、考えながら喋ってたでしょ?いいね!(笑)そうそう、前も年齢でびっくりしたんだよな。

岸井:そうなんです。なんか、あまり年齢を知られていない気がしているので結構「30歳です」と言うようになりましたね。

権八:だって、もっと若く見られますよね?

岸井:はい。思われます。

権八:それが前は「不満だ」って言ってたから(笑)。

岸井:うーん。やっぱり年相応には見られたい。

権八:そういうものなんだ?

岸井:はい。

権八:30歳。

岸井:はい。

権八:相変わらず、意外(笑)。

『ケイコ 目を澄ませて』は、生き方を描いた映画

中村:ちょうど12月16日の金曜日から、岸井さんが主演を務める映画『ケイコ 目を澄ませて』が公開されます。これは、公開に先んじて私どもも見させていただいたんですけれども。改めて岸井ゆきのさんの方から、どんな感じのストーリーかご紹介いただけますでしょうか?

岸井:はい。ケイコというのはボクサーの役なんですね。会長役の三浦友和さんと一緒にジムでトレーニングをしてきて深い絆があるんですが、ジムの存続がちょっと難しくなってきて。その中で私が試合をするというお話です。ジムの存続という問題もあるんですけど、ストーリーの核としては「なにかを続けること」とか、 続けることに意味を見出せなくなった瞬間に人はどうするのか?とか、そういうことを描いているんですね。そして街と生活と、生きること。人と共存することをこの映画の中で描いていると思うんですけど……。ただ、「ストーリーを説明してください」と言われると、エンタメ系のお話ではないので「こんな事件があって、こんな風になるんです」っていう映画ではないんですね。もう少し生活に基づいた「生き方」の映画を私たちはつくったと思っていて。「ボクシング映画」と銘打った映画ではなく、ボクシングを題材にして生き方を描いた映画、に出演しました(笑)。

澤本:たしかに、説明は難しい。

中村:複雑な映画だと思いますね。

澤本:でもね、すごくよかったです。むちゃむちゃよかったです。

岸井:ありがとうございます。

澤本:でも、ボクシング映画ではないとおっしゃっていたけど、ボクシングがむちゃむちゃ上手いじゃないですか?

岸井:やりました~。

澤本:あれはどれぐらいトレーニングされたんですか?

岸井:3カ月ですね。

澤本:3カ月だけであれができたんですか?

岸井:はい。でも3カ月で週5とか通っていたので。かなりの濃密なトレーニングでしたね。

澤本:週5!?それじゃあ、撮影が始まる前に週5×3カ月をやって撮影に臨んだということですか?

岸井:はい。

澤本:じゃあ、体も絞って?

岸井:いや、大きくしなきゃいけなかったので。増量しながら脂肪を落とす、ということをやっていました。結構しんどいことをやってましたね。

澤本:むちゃくちゃ上手くないですか、ボクシングが。

岸井:まず、「ボクシングとはなにか?」というところからトレーニングを始めて。だから、基礎をしっかりと叩き込んでもらったといいますか。「殺陣」の練習というより、まずはボクシングのトレーニングをしっかりとさせていただいて、そこから殺陣をやったので。基礎を学んでからやりましたね。

澤本:「役者さんって凄い!」って、あれを見て思いましたよ。

中村:前にゲストにいらした時にちょうど「ボクシングやっているんです」みたいなことを岸井さんがおっしゃっていた記憶があるんですけども。これだったんですね。

岸井:そうです。撮影は2年弱前と結構前になるんですけど。その後も続けていて。ハマりました、これをきっかけに。

澤本:じゃあ、この後も続けていらっしゃる?

岸井:続けています。

澤本:じゃあ、あれより上手いのかな、全然。

岸井:いや、やっぱり体が違うので。あの時は、本当に増量して筋肉もつけて。でも、その後、他の映画があったので筋肉を落とさなきゃいけなくて。やっぱり、ちょっと違いますね。あの時は一番強かったなと。

一同:(笑)。

岸井:あの時の姿を今また追いかけている感じですね。

一同:おお~。

岸井:でも、確かにパンチは早くなってるかもしれないです。

「監督とトレーニングをしながら話も変わっていった」

権八:さっきでも、「ボクシング映画じゃないんです」っておっしゃったけれども、この映画にはいろんな側面があるじゃないですか?これはボクシング映画だと言っても全く遜色ないぐらいのボクシングシーンの精度というかね。あと、素敵だなと思ったのは、監督も一緒にボクシングのトレーニングをやったんでしょう?

岸井:はい。一緒にトレーニングをしてくださいました。

権八:だから劇中のトレーニングのシーンとかで早いミット打ちというのかな……。

岸井:はい。コンビネーションミットですね。

権八:そうそう。ああいうのをやりながらトレーナーの方と気持ちが交流する感じとかね、ああいうの、素晴らしいじゃないですか。感情に変化が出てくる感じとかも含めてね。体がちゃんと動くから、それによって体の内側から出てくる感情とかが全部乗っかっているじゃないですか?

岸井:はい。

権八:だから、監督と練習をしながら話も変わっていったという話を聞きましたけれども、本当にそうなんですか?

岸井:そうです。最初にいただいた台本とはだいぶ変わりましたね。ボクシングをしながら変わっていきました。

権八:その辺は監督自身も言っているけど、監督の方が体がでかいから、岸井さんとスパーリングをする時に「もっと打ってきてくれ」って岸井さんが言ったんでしょう?(笑)「遠慮すんな」みたいな。

岸井:はい。一応、俳優なので遠慮されるとはわかっていつつも、リングに上がって遠慮されるというのはちょっと……。「ここは本気で行きましょうよ」みたいな気持ちになりますね、あそこにいると。

 本当はもっと相手は強いパンチが打てるのに、気を遣って私に打たせてくれてる、みたいなのがホントに悔しくて。多分、本気でやったら私は監督に負けるんですよ。なのに「あ、今の打てたね!」みたいな気遣いをされるのって、こっちとしては悔しい。「いや、手を抜かれたように思いました!」みたいな。

一同:あはははは!

岸井:「ちょっと、一回本気でいきましょう!」みたいな感じはありましたね。で、ずっとやっているとやっぱりわかってしまうんですよね。トレーナー役でもあり、私のトレーナーでもある松浦慎一郎さんには。

権八:はい。

岸井:松浦さんの「今の良かったね!」には、ホントに良かった時もあるんですけど、上手く打てていないのに「ナイス!」って言う時もあるんですよ。それは、うまく打たせてくれている時なんですよね。それがやっているうちにわかってきてしまうので、「もう、悔しい~!」みたいな。「いや、今のは絶対上手く打てていなかったのに、ナイスって言った!」みたいな。

一同:あはははは!

岸井:「今のはナイスじゃないって、はっきりと言ってくれ!」みたいな(笑)。そういう時はやっぱりあって。でも、トレーナーなのでやっぱりやっているとわかってしまうというのもあって。打たせてあげているのに「ナイス!」っていうのはなくなっていきましたけど。

一同:うんうん。

権八:いや、ボクシングってこういうスポーツなんだなって思いましたね。普段プロボクシングの試合を見ていてもわからないというか。やっぱり、派手な打ち合いのノックアウトがどうのではなくて。互いへのリスペクトがないとダメなんだ、ということとかね。ボクシングというスポーツもすごく深いところまでみんなが理解してやっているところが素敵でしたね。

岸井:ホントに。「ボクシング映画ではない」と言いましたけど、確実にボクシングを基にやっているので、そこは本気ですね。ジムのみんなも私の練習に来てくださったりとか、もともとやっている人もいますけど、準備をしてくださった方もいっぱいいたし。ホントにあのジムがジムとして機能している感じが画にも表れていたので、素敵だなと思いましたね。

権八:そうね~。あと、16ミリの撮影が良かったですよね。ふつうは今、大体デジタルですもんね。16ミリのフィルムの粒子の荒い感じの映像が懐かしいような、独特の世界観で。素敵でしたよね、キレイで。

澤本:なんか、あの町並みと合っていた気がするよね。

権八:そうそうそう。荒川区のね。でも、なんといっても聴覚に障害がある役を演じるのも大変なのに、さらにボクシングをやっているという。二重に役者さんに負荷がかかるというか……。

岸井:そうですね~。

権八:実際に演じてみて、どうだったんですか?

岸井:耳の聞こえない方を演じるにあたっては、東京都聴覚障害者連盟にお邪魔して、手話練習とコミュニケーションを取りながらやりましたね。まずはボクシングと一緒で、耳の聞こえない生活を皆さんからお話を聞かせていただいて。でも、耳が聞こえない世界というのは彼らにとっては「ふつうの生活」なんですね。

この映画は、電車が高架下を通るシーンがいくつかあったり、電車を撮っているシーンがあったりするんですけど、一緒に高架下に行った時、何本も電車が交差するので話ができないぐらいうるさい場所だったんですね。で、大きな声で「え、なんですか!?」とか言いながら監督やスタッフさんと話している時に、私の手話を担当してくださった堀さんが「そんなにうるさいの?」って言うんですよ。

澤本:うん。

岸井:何回も電車が来るから、全然話が伝わらない。大きな声を出さなきゃいけないぐらいうるさいですって言ったら、「わたしは本当に静かだから、こういうところにいても何も感じない」って。「ふつうに話ができるし、なんのストレスもここでは感じない」っておっしゃった時の顔がすごく好きだったんですね。だから、耳が聞こえないことは私にとってふつうじゃないかもしれないけど、その世界を「耳が聞こえないから、こうなんだ」とジャッジすることは絶対にできないな、と。

 どういう風に寄り添ってケイコを演じられるかな?と思ったんですけど、やっぱり日常生活に興味があったんですね。どんなふうに朝起きているんだろうとか、チャイムが鳴った時はどうしているんだろうとか、そういう生活の部分から始めていきました。その後、一緒に話をして、映画のことも話してから台詞である手話を練習するという。ボクシングと同じで、知ることから始めていきましたね。

「耳が聞こえないから難しいな」「口語としての台詞がないから難しいな」ということではなくて、「どういう風にこれを表現しようかな?」というところで悩んだりしたので。「難しい~!」ってギュッとなっちゃうんじゃなくて、「どうしたらいいと思う?」って、みんなと話し合いながら。それに、協力してくださった皆さんも、本当に台本を読み込んでくださっていて。

澤本:はいはいはい。

岸井:私がこの生活だったら、こういうことをしたいかな、とか、こういう言い方はしないかな、とか。そこまで色々と意見交換ができたので。本当に豊かな時間を経て、ケイコを演じることができました。

「怖さ」を感じるほどの圧倒的なリアリティ

澤本:とても心に残る映画だったんですけど、やっぱりそのポイントは「圧倒的なリアリティ」だと思ったんですよね。ボクシングについてもそうだし、手話とか聴覚に障害がある方の役になりきっている、といったら変ですけど。そういう人の生活を「役」としてではなく、ある種「のぞき見」しているような感じで人生のストーリーとして見たので。ものすごいふつうに見ちゃった、というか……。岸井さんが「その人」に見えていたので凄いビックリして、「むちゃむちゃ良かった!」ってすぐに言っちゃいましたけど(笑)。

岸井:嬉しかったです!

澤本:ボクシングの試合で殴られているシーンがあるじゃないですか?

岸井:はい。

澤本:あれは、本当に殴られているんですか?

岸井:いや、もう全然当たっていないです(笑)。あれは「殺陣」ですね。

澤本:ホントですか?凄いボコボコにされているみたいに見えたんだけど、凄いですね、なんか……。顔の表情を含めて、観ていて「怖い」というか。最初に岸井さんを山内ケンジさんの舞台で見た時の第一印象が「怖い」だったんですよ。

岸井:そうだったんですか?

澤本:「怖い」っていうのは、リアリティがありすぎて怖かったんですね。

中村:ほお~!

澤本:でも、たしか絶叫とかされていましたよね?

岸井:していましたね(笑)。

澤本:それが、あまりに怖くて……(笑)。「あの女優のコ、怖い」って。

岸井:あったんですね、怖さが。

澤本:ありました、ありました。ホント、怖かったです。

岸井:へえ~!

澤本:すみません。お話をこちらに戻さなきゃいけないんですけど。

岸井:あはははは!

中村:改めまして、12月16日金曜日からこの映画『ケイコ 目を澄ませて』が公開になりますけれども、岸井さんからおすすめコメントをいただけますか?

岸井:2022年から2023年にかけての私の夢がありまして。それが、この『ケイコ 目を澄ませて』が、めちゃくちゃロングランになって、2023年の春ぐらいまでずっとスクリーンでかかっている、というものなんです。公開してすぐにお客さんがいっぱい入ってくださると、ロングランへの道が開かれるので。公開したらすぐ、劇場に行っていただきたいですね。

中村:なるほどね、映画は「初動」が大事ですからね。

澤本:「すぐ」って、何日ぐらい?

岸井:3日以内にお願いします!(笑)

中村:もう、12月の16、17、18日で行け、と。

岸井:そこの予定は、もう決まりましたね!(笑)

権八:決まったね。金、土、日だ。

中村:絶対に行ってください。

岸井:行ってください。夢を叶えたい。

澤本:これは本当にいい映画なので、ぜひ3日以内に……。すごい脅してますけどね(笑)。

岸井:怖いですか?(笑)

中村:一人でも、家族と一緒でも。いい映画だと思いますので。

岸井:私も劇場に行きますので。お待ちしています!

一同:あはははは!

澤本・権八の「すぐに終わりますから」。まだまだ話は尽きませんので、来週も引き続き女優の岸井ゆきのさんをお迎えしてお送りします。

〈END〉後編へ続く