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コラム

わかさ生活中の人の“愛され”企業SNSの極意

絶望を感じ、苦しかった就活時代―わかさ生活のX担当者になるまで

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【前回はこちら】企業のSNSに対する向き合い方


写真 人物 わかさ生活の中の人の馬

こんにちは。わかさ生活 広報部(@WAKASASEIKATSU)です。

突然ですが、X(Twitter)を運営していると、よく尋ねられることがあります。

「学生時代、SNS運用をしていたのですか?」

運用について取材いただいている時や、他社のSNS担当者さんと話している際に、必ずと言ってもいいほど聞かれる質問です。

答えとしては「No」です。私には組織を代表したSNSの運用経験は無かったし、未来の自分が企業のSNSを運用しているなんて、学生の頃はこれっぽっちも想像もしていませんでした。さらに言うと学生時代の私は、希望の業界を絞った就職活動をおこなっており、健康に関する商品を取り扱う「わかさ生活」に入社する未来をこれっぽっちも予想していませんでした。

今回は、私が就職活動を行う中で、なぜ「企業のSNS運用」に注目をしたのかをお伝えできればと思います。

“好きなもの”を軸に就活スタート、しかし…

就職活動を始める時に強く思っていたのは、「社会に出たくない。働きたくない。」という想い。基本何事にもめんどくさがりで、そんなことばかりを考えていた平凡な学生でした。

ただ、「自分が好きなものに関われる仕事」に就くことができれば、毎日楽しく仕事ができるのではないかとも考えていて、美容室で扱うヘアケア商品を集めたり使ったりすることが好きだったこともあり、就職活動開始当初から一貫して美容室専売のヘアケア商品を取り扱うメーカーに絞った就職活動を行っていました。

しかし、結果は全敗。その業界のシェアの率上位の企業、すべての選考に落ちてしまいました。それでも、諦めきれずメーカーと美容室を繋ぐ代理店も数社受けましたが、それでも内定は取れませんでした。

「好きなことに関わりたい」を軸に行っていた就職活動。活動を始めた当初から、たったひとつの業界のことしか見ておらず、その業界に関わることが叶わなくなってからは、しばらくの間、どのように就職活動を続ければいいか分かりませんでした。


写真 X(Twitter)のポスト
わかさ生活のX運用担当者になり、就職活動時に選考落ちしたサロン専売品ヘアケアメーカーの「タカラベルモント」や「中野製薬」とも交流を持つように。

その後は、履歴書を登録しておくと企業から登録者にオファーが出る「逆求人」といわれる方法で就職活動を継続。知名度が高い有名な企業からもオファーをいただいたりしたことが嬉しい記憶として残っています。

ですが、当時の内定はまだ0。会社にオファーいただき、その会社のことを一生懸命に調べてエントリーして選考に落ちる。「え、オファーが来たから面接に行ったんだよね?」と自分でツッコミを入れたくなるような就職活動を続けていました。

そして、「好きなものに携われる仕事じゃなくても、せめて自分が働きたいと思う会社でお仕事がしたい。再度、気を引き締めて就職活動をしよう」と決意した9月。その時点で説明会を実施している関西企業をすべて調べ、そこで見つけたのがわかさ生活でした。

SNS運用が劣等感を救ってくれる武器に

わかさ生活については、「ブルブル ブルブル アイアイ ブルーベリーアイ♪」というキャッチーな歌とともに、少し奇妙な見た目をしたブルーベリーのキャラクター、「ブルブルくん」が躍っているテレビCMが鮮明に記憶に残っていました。また、私が住む関西では、毎年夏になると全国高校野球選手権大会の中継で、CMが流れている関西人お馴染みの会社です。

私は小学生の頃から視力が悪くなり、中学生の頃には「メガネをかけたくない」という理由で授業中の黒板の字はまともに見えていませんでした。今思うとあの頃にしっかりと目の問題に向き合い、勉強していればもっといい高校や大学に入れたと思いますし、後悔もしています。そんな昔の自分の姿を重ね「子どもたちには目を大切にしてほしい。目のことを考え、大事にするきっかけを提供したい」とわかさ生活への入社、ならびに「広報職」を希望し履歴書を提出しました。

正直、当時は広報がどういう仕事なのかをあまり理解していませんでしたが、X(Twitter)の黎明期より、ユニークな発信で人気や話題を集める企業アカウントの存在を知っていましたし、ユニークなテレビCMでお馴染みの会社わかさ生活がSNSを上手く活用すれば面白いのではないかと思っていました。

そして、なにより私が抱いていていた「得意なことやスキルがなにも無い自分」という劣等感を救ってくれる武器になりそうなものをひとつ見つけたような気がしました。「私たちの世代が、上の世代の方に負けないスキルのひとつとして戦えるのがSNS活用」と可能性を感じた私は、一次面接の時から一貫して「広報のいち手法としてTwitterを運営したいです!」と話していました。

今になってはこのX(Twitter)の運用が、社内だけではなく社外の人にも「自分のスキルです!」と胸を張って言えるものに育てることができてよかったと思います。そして、なにより今、就職活動に苦しんでいる学生の方など、不安を抱えている方などにこの話を知ってもらい、勇気づけられたらいいなと思っています。

今回は、わかさ生活 広報部のX(Twitter)を運営する私が入社する前の就職活動の時期を中心にお伝えしました。次回は、入社し担当になって試行錯誤した当時の様子を話していこうと思います。

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わかさ生活 広報部 X(旧Twitter)中の人

2020年にわかさ生活に入社。入社からわずか3カ月で公式Twitterの担当を任される。その運用方法は企業のTwitter運用事例として取材を受けるまでに成長。2021年には、ねとらぼ「企業ツイッターの中の人」人気ランキングで1位を受賞。好きな食べ物は、海老・タコ・貝・カニ・塩タン。美容室専売品のヘアケア商品が好き。好きな野球選手は川崎宗則。