広告コピーの正しい悩み方 ~中村禎の場合~
中村禎(フリーエージェント・コピーライター)
1957年 福岡県北九州市門司区生まれ。成蹊大学在学中に自分の適性を判断するため、宣伝会議コピーライター養成講座へ。J・W・トンプソン(営業職)サン・アド(仲畑チーム・コピーライター)電通を経て2016年に独立し フリーエージェント・コピーライターとして活動開始。TCC最高新人賞・TCCグランプリ・TCC賞など数々の広告賞を受賞。現在、『コピー年鑑』最終審査員、宣伝会議賞最終審査員、ピンクリボンデザイン大賞審査委員長、東京コピーライターズクラブ事務局長を務める。宣伝会議コピーライター養成講座専門コース講師は2017年で14年目になる
このコラムについて
宣伝会議では、「選び方」をテーマにした広告コピーの本『最も伝わる言葉を選び抜く コピーライターの思考法』(中村禎・著)を2017年3月1日に発売いたしました。広告コピーを書くという行為は、「言葉を書きだす」、その中から最も伝わる「言葉を選び抜く」という二つのことに分けられます。何百本もコピーを書いたとしても、実際に使われるのは数本ですから、書いたものの中からベストなものを選べないとダメなのです。いいコピーを選べないと、いいコピーを書いたことになりません。ただし「こういう時は○〇を選べ」というように、決まりきった選択基準なんてありませんから、一つひとつ、しっかりと悩んで考えなければならないのです。このコラムでは、本を書きながら“広告コピー”について思ったこと、考えたことなどをお話ししたいと思います。
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世の中の「言葉」はすべて、広告コピーの要素を持っている。
コピーの本を書きました。コピーライターのために書き始めた本でしたが、書きな
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広告賞の使い方。そして、コピーを測る「目盛り」について。
東京コピーライターズクラブの最高新人賞を受賞した頃、大学時代の友人と会う機会がありました。そして「コピーライターの新人賞を獲ったゼ」と自慢したのです。彼は素直に喜んでくれました。
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コピーライター適性テスト:いい質問を思いつけない人に、いいコピーは思いつけない。
もしボクが「新人コピーライター採用試験問題」を作るとしたら、どんな出題をするだろうと考えてみました。
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「ダメ出し」言葉の使い方、受け取り方
コピーを書いてクリエイティブディレクターに見てもらう。クライアントに見てもらう。その時の「ダメ出し」の言葉の理解に苦しむ時があります。
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コピーを「選ぶチカラ」が必要なのは誰か?
いいコピーを書けるコピーライターは、いいコピーを選べるコピーライターだ、と本に書きました。で、その「選ぶチカラ」が必要なのは誰か。
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「本を書く」と「コピーを書く」の共通点
『最も伝わる言葉を選び抜く コピーライターの思考法』という本を書きました。