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コラム

コピーライター養成講座 講師・卒業生が語る ある若手広告人の日常

コピーをデザインするときに気をつけていること

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小野勇樹(デイリーフレッシュ デザイナー/宣伝会議コピーライター養成講座専門コース2012年春・小西利行クラス、クリエイティブディレクション講座修了)

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こういうダジャレコピーは堂々と、勢い良くレイアウト。新聞15段。


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雑誌原稿。綺麗なコピーは素直に入れてみる。どちらもCは渡邊智司さん。

このコラムも早いもので3回目です。今回が初めての方も、これまでお付き合い頂いている方もありがとうございます。これまでデザイナーがコピーの話をしてきましたが、今回はちょっとだけデザインの話をしようと思います。僕が、「コピーをデザインするとき気をつけていること」です。

大雑把にいうと「読んでもらう順番」と「どんな印象にみせたいか」の2点です。これは社会人になってから学んだ大きな2点でもあります。本当に初歩的なことですが、大切なことだと思っています。

まず、「読んでもらう順番」について。
人にものを話すときでも、「何を・どのように・どういう順序で」話すかは重要ですよね。伝わり方も、興味をもつかも全然変わってきますから。そういう話の順序や緩急の付け方は、むしろコピーライターの方々のほうが詳しいと思うし、僕も何も言えることはありません。デザイナーである僕が気をつけていることは、コピーライターが作ってくれた話の順序を、よりわかりやすく、正しく強調することです。

関係性が高い項目は隣において枠でくくったり。「話の流れとは関係ないけど、言っておきたいこと」はメインとは別の色を使ったり、書体を変えてみたりする。こういう処理をすると見た目で話が整理されるんです。文字量が多い原稿では、結構大切なことかなと思っています。

そして2つ目の「どんな印象にみせたいか」。
一番はじめのコラムに書いたことですが、言葉によって絵のイメージが変わったり、逆に絵によって言葉のイメージが変わったりすることがあります。それだけ絵と言葉の関係性は深い。

だから出来るだけもらったコピーが活きるように、間違って死なないように、デザインするときに気をつけています。
本当に感動するコピーに出会えた時は自然とやる気が出てくるしプレッシャーも感じます(笑)
こいつをおれのデザインで潰しちゃいけない…とか思って。
こういう時によく失敗したりするんですよね。目立たせようと思うあまり変に凝りすぎてしまって、言葉のイメージが変わっちゃったり。
意外と普通の書体で素直に組むほうが良かったり。だから余計なことしていないかも気をつけているところですね。考えるとキリがないし奥が深い。まだまだ修行中です。

このコラムも順序とか考えて書いているつもりなんですが、やっぱり難しいですね。
コピーライターすごいよ。
今回も読んで頂きありがとうございました。

Exif
小野勇樹(おのゆうき)
デザイナー。1986年生まれ。2009年多摩美術大学卒業後、アデックスデザインセンターを経て、2012年Dairy Fresh入社。宣伝会議コピーライター養成講座・専門コース小西利行クラス、クリエイティブディレクション講座修了。


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