メール受信設定のご確認をお願いいたします。

AdverTimes.からのメールを受信できていない場合は、
下記から受信設定の確認方法をご覧いただけます。

×
コラム

企業トップが語る“次世代リーダー”の育て方

「個人のスキル生かし、団体戦で勝てるチームになっているか?」——エキサイト 今川社長に聞く

share

ツールをうまく活用することで、再利用しやすく情報を集積する

——先ほどの「求めている力」について、御社ならではの制度や仕組みはありますか?

そもそも、「現場の責任あるポジションに早い段階で就ける」ということがあります。それ以外の知識・経験・ツールという面で言うと、知識に関しては、伊藤忠グループであることから、そこにあるスキルや能力アップの教育カリキュラムを活用しています。また、社内外のセミナーにも積極的に出てもらったり、シリコンバレー視察など勉強会への参加も促したりもしています。

あとは、知識のある社員に社内セミナーをやってもらうようにしています。とにかく、特定分野だけの知識や経験に偏らず「若いうちにさまざまな経験をさせる」ことが重要だと思っています。そのため、グループ内外の会社に出向することや海外事業会社に研修に行くこともあります。入社から3年ぐらいまではいろいろな経験を積ませ、その後は部署間異動も積極的に行っております。

——社内セミナーを開くのは効果的だと思います。聞いてきたことを人に伝える機会があると、理解度が全然違いますよね。

そう思います。また、情報共有の一助としてツールの導入も行なっています。「Confluence」というナレッジ共有ツールなのですが、今年から本格導入して高い効果を挙げています。社内外の成功事例、仕事のノウハウからコールセンターに届いたクレームまで、さまざまな情報を蓄積・共有しています。ログイン時に更新履歴が表示されるので最新の更新情報がすぐに分かり、社内での情報共有がスムーズになりました。情報を集約してアクセスしやすいかたちにまとめたことで、例えば会議の議事録なども登録と編集が一本でできるようになりました。だから、従来の会議でありがちな「せっかく出たアイデアが会議終了後には埋もれてしまう」という事態がなくなりました。こうしたツールの活用も、スタッフ間のコミュニケーション量の増加に役立っているという実感があります。

次ページ 「自身のポジションを理解して、チームのパフォーマンスを高めていく」に続く