メール受信設定のご確認をお願いいたします。

AdverTimes.からのメールを受信できていない場合は、
下記から受信設定の確認方法をご覧いただけます。

×
コラム

澤本・権八のすぐに終わりますから。アドタイ出張所

「デブリシャス!」なグルメトレンドは牛タン&チーズ(ゲスト:フォーリンデブはっしー)

share

トレンドグルメの法則はチーズにあり!

中村:はっしーさん、牛タン以外にも2020は何か潮流はあるんですか?はっしーさんのマイブームでもいいですけどね。

はっしー:そうですね。最近は「トレンドグルメにはチーズが使われている」っていう法則がありまして。

権八:へ~!おもしろい!

はっしー:ちょっと振り返っていただくと、チーズタッカルビ、そしてラクレットチーズの流し掛け。

中村:あ~!チーズの固まりみたいなものから、スプーンとかでチーズをこそげ取って、そのままとろとろ流す、みたいなやつね。

はっしー:上からだら~っと流し掛けるんですよね。あと、チーズハットク。これはアメリカンドッグみたいなものの中にチーズが入ってて、噛むとビヨーンって伸びるんです。あれは若者を中心に相当流行りましたね。いろんなグルメがチーズを使っているわけですよ。

今年はチーズボール。これは韓国から来たんですけど、丸い形で揚げていてかぶりつくとちょっともっちりとした生地なんですよね。その中にとろとろのチーズが隠れているので、またこれもビヨーンと伸びるというわけです。もちもち、さらに揚げたカリカリ、そこにチーズのとろとろも加わるという。

澤本:それどこで食えるの?

はっしー:新大久保ですね。

中村:やっぱり、韓国グルメの発祥の地ですからね。

はっしー:今若者は、原宿じゃなくて新大久保に集まるんです。

権八:え?新大久保に?

はっしー:よろしければ土日に新大久保行ってみてください。本当にもう若者で道路歩けないくらいの大盛況なんですよ!

澤本:そうだった。ってしょっちゅう行っているわけじゃないんですけど、打ち合わせがあって。あのあたりにアニメのスタジオなんかがあって行ったんですよ。そしたら、前歩いているのほとんど学生なんだよね。竹下通りみたいになってる。

権八:みんな何が目当てなの?

はっしー:グルメだとか、食べ歩き。あとはいろんな美容グッズも売ってたりだとか、安く楽しめるんですよね。今は「学生にピッタリな街」って言われてますね。

中村:すごいですね~リブランディング成功してますね。

はっしー:あと流行ってるのは「UFOチキン」!

中村:えっ、何ですかそれ?

はっしー:平たい鉄鍋の周りにまず、たくさんのフライドチキンを円盤状に刺すわけですよ。それがUFOのように見えるんですけど、真ん中のところで、これまたチーズをぐつぐつ熱するわけですね。その熱したチーズにフライドチキンをディップしながら食べるという。フライドチキンのチーズフォンデュみたいな感じです。

澤本:ものすごいカロリーじゃない?それ(笑)。

はっしー:それもまた「チーズが使われている」っていうのがポイントですよね。やっぱり「動画映え」なんですよね。Instagramは今、ご存じの通りストーリーズっていう機能ができたので、「15秒とかの短尺でおいしさが伝わりやすい」「動画映えする」っていうのが流行るポイントなのかなって思いますね。

中村:中目黒のお鍋屋さんが気になって「おいしいかな~?」と思ってググったら、もう颯爽とはっしーが写真上げてた(笑)。何だっけ、「肉の塔」みたいなやつ。あれもやっぱりねインスタ映えだよね。

はっしー:そうですね、あれもすごい映えますよね。

中村:タンとチーズと来て、まだありますか?

はっしー:そうですね。ちょっと真面目な話をしますと。今年、オリンピックイヤー(2020年1月時点)じゃないですか。皆さんもご存じの通りインバウンドが相当重要で、飲食業界も外国人観光客をいかに取り込むかがすごい課題になっているんですよね。オリンピックを起爆剤に「さらにお客さん増やすぞ」って思っているお店さんがすごい多い中、日本ならではの和食と違うジャンルのものを融合させた料理っていうのが今どんどん出てきているんですよ。

例えば、勝どきに「Grasara(グラサラ)イタリアン ジャパニーズ 勝どき」っていうカジュアルなイタリアンのお店があるんですけど、そこでは「ITAソバ」っていうイタリアンなそばが食べられるんですよ。普通の日本のそばにたっぷりの粉チーズがかかっていて、しかもつけ汁は刻んだポルチーニ茸が入ったクリームベースのたれ。そのどろっどろのクリームのつけ汁に、そばをディップしながら食べるんです。日本食とイタリアンっていう洋風なものを掛け合わせているんです。

皆さん旅行に行ったとき、例えばインドに行ってわざわざ「日本の焼き鳥食べたい」ってあんまり思わないじゃないですか。せっかくインド行くんだったら「カレー食べたいな~」って思うじゃないですか。でも、カレーを食べつつ、例えば日本の焼き鳥がスパイシーに味付けされた「インド焼き鳥」みたいなのが現地にあったら「お?ちょっと食べてみようかな?」って興味が沸くと思うんです。だからこそ、「日本ならではの良さ」みたいなものがうまくいろんなジャンルにも波及していくんじゃないかなと。

澤本:じゃあ目線は、日本人というよりは「日本に来てくれたインバウンドの方がそれを食べてくれたら嬉しいな」ってこと?

はっしー:原点はそこなんですけれども、日本人にとっても新しい切り口のものが食べられますし、やっぱりオリンピックイヤーなのでメディアも「日本の良さ」を発信するような、原点回帰みたいな潮流があると思うんです。そこの文脈に合わせた新しいグルメは日本人も楽しめるのかなと思いますけどね。

澤本:じゃあ、新しい料理が今年日本にいっぱいできる可能性があるってこと?

はっしー:あると思います!

中村:インバウンドで、さっきは牛タンとチーズの話もしましたけど、何か新しいブームが掘り起こされるかもしれないですね。

はっしー:そうですね。でも、インバウンドも大事ですけどリバウンドも大事ですよ。

権八:ははは!リバウンド大事なんだ(笑)。ネタ言いたいだけじゃんか(笑)。

はっしー:「リバウンドを制する者は試合を制す」って、『スラムダンク』でも言ってましたからね。

中村:『スラムダンク』に謝れ!(笑)

はっしー:すいませ~ん!(笑)

次ページ 「映画『一度死んでみた』の続編は『一度太ってみた』?」へ続く