コラム

世界の小売から。 オランダ在住クリエイティブディレクターと仲間たちが見つけた、小売の現場の消費トレンド

マレーシアで見つけたダイバーシティあふれる小売のアイデア5選+α

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①ダイバーシティの国マレーシアのハラル認証とは?

イスラーム法において合法なもののことをハラールといい、ハラールでない物のことを非ハラール(ハラーム・ノンハラール)と称します。最も有名なノンハラル食材としては「豚肉」「アルコール」があります。それらの由来成分も当然NGとなります。それ以外一見食べてよさそうなものでも「ハラル認証」を取得していないものや鶏肉・牛肉でも戒律の中で決められた「屠殺」方法を踏んでいないものはタブーとされています。

過去には、2000年にインドネシアで「味の素」の原料にハラームとされている豚肉が使用されている疑いがあるという噂が流れました。材料としては豚の成分の使用は無かったのですが、発酵菌の栄養源をつくる過程で触媒として豚の酵素を使用していたために、現地法人の社長が逮捕された事実があります。

これだけ聞くと、宗教色が強く選択肢が非常に狭く難しそうと思いがちですが、誰でも自分で選択できる、幅広い選択肢が広がる環境こそが、当地マレーシアの強みであり魅力でもあります。実際スーパーマーケットの売り場では「ハラール」と「ノンハラール」売り場が分かれていて、ノンハラール製品を取り扱う人はイスラム教徒以外の店員になります。

レジも別に設けられており、特に「豚肉」はイスラム教徒は触れることもできないため通常のレジに持ち込むことはできません。ハラル認証されているかされていないかは製品を見て自分でマークをチェックし購入判断をするのが基本です。

ノンハラル(アルコールや豚肉)売り場入り口のサインと店内(写真右奥が豚肉売場)
ハラルマーク付きの缶詰製品

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