コラム

世界の小売から。 オランダ在住クリエイティブディレクターと仲間たちが見つけた、小売の現場の消費トレンド

マレーシアで見つけたダイバーシティあふれる小売のアイデア5選+α

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④マレーシアの店舗におけるコロナ対策のリアル

現在のマレーシアは州によって規制のレベルが異なりますが、クアラルンプールは州を越えた移動はできません。また飲食店やスーパーマーケット、屋台や前述のバザールを含めあらゆる施設への入店時にSOP(Standard Operating Procedure)規制があります(※アプリで入場登録するか電話番号・名前をノートに記帳しサニタイザー除菌と検温という一連の手順が義務化されたもの)。

Grabのような配車サービスを利用する際にも同様の手順が付帯します。SOPに従わないと罰金(最高27万円)が課されるので利用者はもちろんのこと、店舗やGrabの運転手にもSOP手順の徹底が求められています。

移動規制の影響で、行動可能範囲内での消費意欲が高まる傾向にあり、週末はショッピングモールの中でもユニクロ・ザラで買い物をしている人も多く、日本食をはじめとする外食レストロランで食事を楽しむ方もとても多い現状です。一方コロナ禍においては、店舗ビジネスの代表的なアパレルファッション全般、雑貨、飲食、スーパーマーケットなどのテナント撤退が目立ちました。

さらに顕著な事例として、東南アジアからマレーシアに出稼ぎに来ているメイドが自国に帰えらざるを得なくったのです。マレーシアは基本的に自国民をコロナから守ることに重きを置いているので、外国人に対しては補填など一切ありません。ただしコロナ規制緩和と合わせて、現在帰国中で有効なビザを持つ外国人メイドのマレーシアへの再入国が、3月末から可能になりました。

店舗前にはSOPセットが置かれており、Grab配車内にも規制順守が示されている

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