コラム

世界の小売から。 オランダ在住クリエイティブディレクターと仲間たちが見つけた、小売の現場の消費トレンド

マレーシアで見つけたダイバーシティあふれる小売のアイデア5選+α

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②多民族国家の年中行事で小売はいつもお祭りムード!?

多民族国家マレーシアにはそれぞれの宗教の正月・祝日が設けられています。そのため、祝日が多いのも特徴です。現在はイスラム教ラマダーン月真っ只中(ヒジュラ暦で9月が該当月、期間は約1カ月)。ラマダーンとは、日の出から日没まで断食し、空腹を通し自己犠牲を経験し、他者と痛みを分かち合う意味があり、信仰心を強めることにもつながると言われています。

ラマダンが明けると「ハリラヤプアサ」がやってきます。日本のお正月のような祝日で、ラマダン前からこの祝日に向けた準備で盛り上がります。どこもかしこもお祝いムード一色で、特にショッピングモールは華やかに彩られ、新調する洋服やギフト(お菓子など)の特設会場が一段と賑わいを見せます。また、ラマダーンに入る前に生地を調達して、家族全員分の洋服をオーダーメイドで仕立て屋さんにオーダーしておく方も大勢いて、生地屋さんが大混雑する光景もこの時期のマレーシアらしさといえるかもしれません。

今年はコロナ禍ではありますが、ラマダーンバザールの開催が許可されました。イスラム教徒は、日没後に飲食が可能になるので、日没の少し前からバザールは徐々に混み始めるます。このバザールを楽しみにしている様子が見て取れます。バザールの出店は国内で約2200店舗、日用品からフルーツ・フィンガーフードなどが出店されており、笑顔の多い店員さんたちと異文化交流ができる貴重な機会にも恵まれます。

ハリラヤ祝日に向けたカラフルな民族衣装やスカーフの出店が目立つデパート
ラマダンバザールではフルーツ販売やたこ焼きのようなファストフード店も

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