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コラム

ジブンと社会をつなぐ教室

就職活動は、自分も“選ぶ側”である意識を。

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西井美保子(リサーチャー)

みなさん想像してみてください。どの恋愛がうまくいくでしょうか。

 A、相手の好みや趣向に合わせて、嘘を作り上げてアピール。
 B、相手のことは何も考えず、とにかく自分をアピール。
 C、相手が好きになってくれそうな、自分のいいところをアピール。

Aですと2~3カ月はいいかもしれませんが、
そのうち嘘にボロが出たり、
自分の中でも辛い場面が訪れて終焉を迎えてしまいます。

Bだったらどうでしょう。
相手は「ピンクが好き」と言っているのにもかかわらず、
「ピンクは子供っぽいから、青を買ってきたよ」
と、的外れな会話ややり取りとなって、相手が離れていく可能性が大きいですね。

Cは、相手が求めている(求めていそうな)ことに対して、
単に迎合するわけでもなく、自分を押しつけるわけでもないので、
“自分のいいところ”をきちんと理解しているという前提があれば、
理解しあった良いお付き合いが続く気がしませんか?

就職活動と恋愛はとても似ている、と私は思っています。

就活生と話していると、よく聞かれる一言。
「どうやったら内定もらえますか」
「どうやったら選んでもらえますか」
この考えは、早い時期に捨てましょう。
マッチングしていない内定や就職は、
早い時期に離職してしまう可能性が高いからです。

恋愛において“誰でもいいから選んでもらおう”なんて思う人は、いないはず。この人と付き合いたい、この人なら長く良いお付き合いができそうなんて思いながら、自分と相手のマッチングする部分を探しますよね。

実は、就職活動も同じで、選んでもらえるように、
相手、つまり志望する企業が
「どんな人材が欲しいのか」
「どんなことを自分に期待するのだろう」
と相手の希望をきちんと理解する必要があります。
それだけではダメで、自分も企業に対して“選ぶ側”の視点を持たなくてはなりません。

選ぶためのファーストステップ、自分を知ることから始めてみませんか。
10月、皆さんにお会いできることを楽しみにしています。

Nishii
西井美保子 リサーチャー
2009年、慶應義塾大学商学部卒業後、電通に入社。電通総研の研究員として「ギャルラボ」の立ち上げに参加し、リサーチからプランニングまで幅広く担当。著書に「パギャル消費 女子の7割が隠し持つ「ギャルマインド」研究」(日経BP社)

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