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コラム

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「半沢直樹」のヒットの背景を考えてみた(3)

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ヒットを加速させる公式のオンデマンド配信などの新しいサービス

半沢直樹は「家政婦のミタ」と比べるとスタートしてからの視聴率上昇が速いということが言えよう。そしてそのスピードを支えヒットを加速しているのには、オンデマンド配信などのサービスの普及があるといえるのではなかろうか。ソーシャル以前のドラマは翌日以降に学校や職場で話題になり、翌週の放送を見るために画策したものである。ビデオで録画するものもいたが、録画を忘れると二度と見られなかった。



(c)TBS

ソーシャル時代には、番組が放送されるとすぐにソーシャル上に拡散し、番組中にも評判によりけりだが、次々と視聴者が増えてくることが事象として起こってくるだろう。筆者は以前、プロ野球のクライマックスシリーズや日本シリーズで接戦となり延長戦にもつれ込んだような時にこのような現象が顕著であったことが思い起こされる。しかし、現在ではテレビ局側もオンデマンド配信を行っており、見逃した番組を即座に低価格で見られることにより、翌週の放送を待たずして話題に入ってこれる人の絶対数が増えてくるために、より早く広がっていき、また視聴率の上昇にも跳ね返ってくると考えることはできないだろうか?

ちなみに半沢直樹のオンデマンド放送であるが、TBSのサイトで調査したところテレビでは14、パソコンでは10、携帯では9、スマートフォンでは13のサービスで視聴可能だ(8月27日現在)。リアルタイムで見逃した番組も気軽に見られる環境が整ってきたので、共通認識が早期に高まり、ブームや視聴率の向上がより早く行われるようになって来たと言えるのではないだろうか。

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