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コラム

コピーライター養成講座 講師・卒業生が語る ある若手広告人の日常

元公務員の脱・元公務員大作戦1

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[寄稿者一覧はこちら]

鹿野泰央(株式会社プロコム北海道 コピーライター)

今回から4回、このコラムを担当させていただきますプロコム北海道コピーライターの鹿野泰央です。コピーライターになって、この8月でちょうど3年目に突入しました。

第1回目は自己紹介がてら、僕がコピーライターになる前のことをお話します。たぶん珍しい経歴です。この業界を目指す学生さんや、異業種からの転職をお考えの方にとって、何かヒントになることがあったら嬉しいです。

早口言葉ではありません。

名刺ビフォーアフター。漢字22文字からカタカナ7文字に。

というのも僕は、つい3年前まで
北海道教育庁十勝教育局道立学校運営支援室主事 でした。
ほっかいどうきょういくちょうとかちきょういくきょくどうりつがっこううんえいしえんしつしゅじ でした。

大切な字数を漢字22字ひらがな45字も使ってしまいましたが、早口言葉ではありません。これは僕の、コピーライターになる前の役職名です。

北海道職員、つまり公務員でした。担当していたのは公立高校の支出事務や契約事務。全くの畑違いです。

いったん逃げた進路選択。

本当はずっと昔から広告の仕事がしたかった。だけど大学生のころの僕には、「自分のやりたいこと」みたいなものにちゃんと挑む勇気がなくて。通用しないという現実に襲われる前に、そもそもそうではない道に進むことで身を守ろうとしました。やろうと思えばできたかも、という心の逃げ道を確保しつつ、全く違う道で社会人になりました。

こうして「別にやりたい仕事じゃないし」マインドを標準装備して仕事をすると、誇りや責任感を持ってイキイキと仕事をしている人と会うたび、うらやましくて悔しい気持ちになります。3〜4年悶々としてようやく、自分もイキイキと仕事をしたい、ってことは、このマインドとおさらばして「やりたいこと」にちゃんと挑むしかないじゃん、と気がつきました。

学生の方へ。転職を目指す方へ。

これが遠回りか、近道か。

やっぱ遠回りです。目指す学生さんは、一直線にたどり着いてほしい。僕が悶々としていた20代前半の数年を、仕事としてコピーに捧げられるなんて、絶対にうらやましいから。

でも、やっぱ近道です。悶々としたフラストレーションが、時間をかけて鉄のモチベーションに成熟したことは事実だから。ちょっとくらいじゃ、へこたれません。

どっちが正しいかはさておき、そこから先、前に進むために踏み出したのがコピーライター養成講座でした。

次回は、その辺の話を。まずは初回、コピーの話全然してませんが。読んでくださった方、ありがとうございます。

鹿野泰央(かのやすひろ)
株式会社プロコム北海道 コピーライター。1985年2月26 日生まれ。北海道北広島市出身。北海学園大学法学部卒業。2011年コピーライター養成講座札幌教室第9期を修了。2012年8月プロコム北海道入社。2014SCC新人賞受賞

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