【前回コラム】「18歳のときに見た小劇場のステージが今の自分を支えている(ゲスト:吉岡里帆)【前編】」はこちら
今回の登場人物紹介
※本記事は11月9日放送分の内容をダイジェスト収録したものです。
焦っていた22歳の駆け出し時代
権八:今夜のゲストは前回に引き続き、女優の吉岡里帆さんです。よろしくお願いします。
吉岡:今週も来たぞ!
澤本:もともとこの世界に入ったきっかけは何ですか?
吉岡:18歳のときに小劇場を見て、感動して、彼らと友達になって一緒に舞台をつくりたいと思ったのがきっかけです。
澤本:小劇場でやっていたってこと?
吉岡:はい、小劇場もやっていました。あと、滝田洋二郎監督の映画のエキストラに出る機会があって、そのとき横にいた学生の子が映画監督志望の子で。京都は映画づくり、舞台づくりのカルチャーが強い街なので、そこら中にそういう子達がいるんですが、その子と偶然出会って、一緒に映画をつくるようになりました。
澤本:自主映画もつくってたんだ。
吉岡:つくってました。でも、みんな大学を卒業してくんですよね。それで一緒につくれなくなっちゃうという実感がわいてきて、私はプロにならないと幸せな時間は続かないんだと思って、東京に出ていこうと決めました。
澤本:学生時代に経験していた時間を続けるためにはプロになるしかないと。東京に来たときの最初の仕事ってどういう仕事ですか?
吉岡:私はミュージックビデオにたくさん出ている時期がありました。チャットモンチーさんが大好きで、その話をしたら、「いたちごっこ」というMVのオーディションがあるから受けてみようという話になって。あとは映画「マンゴーと赤い車椅子」という車イスの少女の役を受けて、選んでいただいて。それもデビュー作になります。
澤本:じゃあ、オーディションを受けては役を勝ち得て、というのを続けていたんだ。
吉岡:本当にその連続でした。
澤本:京都に住んでいて、東京に来て働いて、また京都に戻ることを続けていたの? それお金かかるでしょ?
吉岡:お金はかかるし、精神力も。目の前でみんながどんどん活躍していくなかで、時間差を感じるというか。私は東京との往復で8時間ぐらいかかっていたので、みんなは今1分1秒仕事しているのに、この8時間をみんなは仕事してるのに、と思ってました。
澤本:あ、バスで京都から東京に通っていたの??
吉岡:はい、バスで通っていました。だから、一番焦っている時期ですね。
澤本:その頃はやっぱり焦りはあったんだ。
吉岡:もちろんありました。冷や汗レベルというか、本当にやばいと。私は15歳ぐらいで映画のヒロインが決まって、というような華々しいデビューをしてないので、10代でみんながやってきたことをやってないという不安もあるし、この年齢から私は大丈夫かなと、いっぱい思ってましたね。
澤本:映画「幕が上がる」にも出ていたんですか?
吉岡:そうなんです。「幕が上がる」もオーディションで、オーディション自体も長くて、ずっとワークショップを何度も繰り返して、どんどん女の子たちが減っていくんですよね。切り落とされていくのって怖くて、ビックリしました。セリフはほとんどなかったけど(笑)。
権八:ワークショップに何日間もかけるんですか?
吉岡:何週間もかけて。オーディションだけで普通に1カ月ぐらいやっていたと思いますよ。初めは何十人と女の子がいて、みんなで発声したり、ゲームしましょうって。そのときの人への接し方、声の出し方を審査員に全部メモされていて。厳しい審査でしたね。
澤本:「幕が上がる」は良い映画だったよね。僕は好きでした。
吉岡:ありがとうございます。私も好きな映画です。
権八:自分にとって、こういうときからオーディション受かりはじめた、変わったきっかけみたいなものはありますか? 今は超ブレイクしてるじゃないですか。
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