マーケティングを“別名保存”する
井上 大輔(OFFICE pianonoki マーケター)
OFFICE pianonoki マーケター。
ヤフー 、ニュージーランド航空、ユニリーバでデジタルマーケティングの責任者を歴任し現職。advertimesコラムニスト。
ツイッター:@pianonoki
著書に「デジタルマーケティングの実務ガイド」
このコラムについて
デジタルマーケターとは試練の多い職業で、ときにインターネット・エクスプローラーを「インターネット」と略す営業のおじさんに、プリンターの設定方法を(キレ気味に)聞かれたりもするものです。同じマーケターでも、ALT(マス)の人たちからはアンドロイドか宇宙人、よくてネットオタクだと思われています。それゆえ、我々が「プログラマティック」だなどというと、彼らは顔を引きつらせ一歩後ずさります。しかし私はアンドロイドと呼ばれることは、やぶさかではないと思っています。アンドロイドよろしく、常に自分をマーケターとして上書き保存(アップデート)し続けることが、私が日々心がけていることだからです。このコラムでは、そんなマーケターのアップデート論、マーケティング自体のアップデート論を、皆さんと議論していきたいと思っています。
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「解りやすく説明する」と「伝える」は違う
解りやすい説明、というのは一つの技能です。アナロジー(例え話)などをうまく使って、難しいことを解りやすく説明する。ことに今日において難しいことが好きな人は少数派なので、この技能はとても重宝されます。
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生産性が低い現場のミーティングで起きていること
イギリスのOffice for National Statisticsが今月発表した労働生産性の分析レポート。これは衝撃的です。
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「全員大賛成」の企画がうまくいかないワケ
まかりいでたのは「企画」と申す風来坊。この企画というのは、私たちの頭の中に誕生してから世に出るまで、時にとても数奇な運命をたどります。
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ソーシャルメディアは広告人の表現欲求をどう充足するのか
メディアや広告の仕事をしている人の中には、若い頃にミュージシャンや画家、作家を志した人が他の業界・職種より多い、という感覚があります。
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牛乳石鹸「与えるもの」が示すWeb動画の新たな課題
牛乳石鹸さんのWebムービー「与えるもの」が炎上して話題になりました。
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「リーンブランディング」が広告キャンペーン設計を変える
いきなり私ごとで恐縮ですが、祖母が印刷会社を営んでいたため、子どもの頃の遊び場は印刷工場でした。
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日本のマーケターが世界で活躍するには?
「今年のアップデートでも、今月のアップデートでもなく、まずは君のアップデートを聞かせてくれ」。
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「売上の何%」という広告費設定はどこから来たのか?ブランドと財務諸表の関係
例えば、筆者が軽井沢でハイエンドなブティックホテルを経営しているとします。
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不正取引問題で揺れる「運用型広告」は、人間の知性の無駄遣いか?
米国の小説家 レイモンド・チャンドラーが生きていたら、アドテクノロジーについても同じことを言ったでしょうか?
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マーケティングはもはや組織の一機能ではなく、一つの思想である
「カスタマーマーケティング」という。名前を聞いて、どんな仕事をしているセクションを思い浮かべるでしょうか。