広告の未来の話をしよう。COMMUNICATION SHIFT
並河 進(電通ソーシャル・デザイン・エンジン コピーライター)
1973年生まれ。電通ソーシャル・デザイン・エンジン所属コピーライター。ユニセフ「世界手洗いの日」プロジェクト、祈りのツリープロジェクトなど、ソーシャル・プロジェクトを数多く手掛ける。DENTSU GAL LABO代表。ワールドシフト・ネットワーク・ジャパン・クリエーティブディレクター。宮城大学、上智大大学院、東京工芸大学非常勤講師。受賞歴に、ACCシルバー、TCC新人賞、読売広告大賞など。著書に『下駄箱のラブレター』(ポプラ社)、『しろくまくん どうして?』(朝日新聞出版社)、『ハッピーバースデイ 3.11』(飛鳥新社)他。
このコラムについて
「広告の未来」は、どうなっていくか、どうあるべきか。あの人が考えていることを知りたい、と思いました。ソーシャル、グラフィックデザイン、コミュニケーションデザイン、CM、SNS、デジタル、広告会社、クリエイティブブティック、大御所、若手、TCC、ADC…。いろんな領域の人たちの中でも、その第一線で動いている人たちは、いったい、どう思っているんだろう。自分から会いに行って、膝を交えて、お話をうかがいたい。そんな企画です。(見渡して、なにが見えてくるかは、後から考えます)
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