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コラム

電通デザイントーク中継シリーズ

堀江貴文×山本憲資 最先端のサービス開発に必要な目のつけどころって?

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情報はアウトプットが大事 書くと本質が見えてくる

山本:僕がニュースを見ていて心地いいのは、自分が触れた情報の関連情報が適切に出てくる状態ですね。Sumallyでは、「モノ」に関わる情報で、その精度を追求していきたいんです。

堀江:アマゾンでもぜひやってほしい。僕は漫画が好きでよく買うんですけど、よく何巻まで買ったか分からなくなって、5回に1回くらいは同じものを2冊買ってます。アマゾンは購買履歴の管理をなぜしてくれないんですかね?

山本:物は売っていても、情報を売っているという意識は少ないのかもしれないですね。コミックアプリ「週刊Dモーニング」は読まれます?あのアプリはすごくよくできていると思います。

堀江:でも「バカボンド」が読めないじゃないですか。井上雄彦さんは、「自分の漫画は紙で読んでほしい」ということを言っているみたいですね。だからこの間、井上さんを説得する方法を考えたんです。雑誌って、めくるときにページが曲がるから絵がゆがむでしょ。井上さんはそのゆがみまで考えて描いているのか?たぶんそこまでは考えていないと思う。だから、「タブレットなら曲がらないから、オリジナル原稿のままで読んでもらえます。こっちの方が、よりリアルに近くないですか?」というのはどうでしょう。

山本:(笑)。こだわりもあるかもしれませんが、漫画家だけでなく小説家でも、部数を出す作家にこそ、早く電子化してほしいと思います。

堀江:秋元康さんのように、長く活躍している人ほど実は柔軟ですよね。新しいツールを使いこなすことは大事だと思います。ただ、問題点もあるんですよね。時間がなくなります。面白い情報は湯水のように出てくるから。いま僕の待ち時間は、全部情報収集の時間になってます。好きだから喜んで読んでますけど、少し交通整理も必要かな。

山本:僕も似たような状況ですが、最近では意識して古くからあるものを見るようにしています。新しいものと並行して、ずっと受け入れられ続けるとは何なのかを探すのが面白いんです。

堀江:僕はもう、新しいもので完全に精いっぱいですね。それで、ひとつ大事なことを言います。情報はアウトプットが大事です。ツイッターでコメントをつけてシェアしたり、さらに深堀りしたい時はブログやメルマガにまとまった文章を書く。すると理解が進むんです。それを繰り返していくと、やがて物事の本質が見えてきます。ただし、僕のインプットの量は半端ないですよ。毎日「行」だと思ってやっていますから(笑)。いまちょうど、アウトプットのためのコンテンツ管理ツールも作ってます。スマホからぱっと編集できるブログのようなものがなかったから、自分で作ることにしたんです。ブログのシステムって、10年間変わってないんです。衝撃でしょう? カメラロールから写真を選ぶなんてことは、パーソナルアシスタントが自動でやって、人間は思考のコアな部分だけに集中すればいい。そういう時代が2、3年内にやって来ますよ。

電通報でも記事を掲載中

 

堀江貴文
1972年福岡県生まれ。SNS株式会社ファウンダー。現在は自身が手掛けるロケットエンジン開発を中心に、スマホアプリ「TERIYAKI」「焼肉部」「755」のプロデュースを手掛けるなど幅広い活躍をみせる。HORIEMON.COMの人気コーナー「WITH」では『テクノロジーが世界を変える』をテーマに、各界のイノベーター達に堀江自らがインタビュワーとなり取材したものを連載中。有料メールマガジン「堀江貴文のブログでは言えない話」の読者は1万数千人の規模に。2014年8月には会員制のコミュニケーションサロン「堀江貴文サロン」をスタートした。近著に『ゼロ』『刑務所わず。』など 。

 

山本憲資
1981年兵庫県生まれ。Sumally Founder & CEO。一橋大学商学部でゲーム理論を専攻した後、電通に入社。その後、コンデナスト・ジャパン社に転職し、雑誌『GQ JAPAN』の編集者に。テック系からライフスタイル、ファッションまで幅広いジャンルの企画を担当。退社後Sumallyを立ち上げ、2011年9月にローンチ。 約50万人の登録ユーザーを獲得、さらなる成長を目指して日々奮闘中。


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