ブロガーの興味や熱量を上手く変換するべき
—ブロガーとしての視点で企業に伝えたいことはありますか。
ブロガーの方が企業の人よりも商品やサービスに詳しいことってありますよね。彼らの興味から生まれる熱量って本当にすごいですし、興味や熱量に勝るものはないと思うんです。だから、企業の広報PR担当の方は、自社について詳細に情報発信をしているブロガーさんとダイレクトにつながって、その熱量を上手く変換したほうがいいと思います。
例えば「公式ブログやオウンドメディアに寄稿してください」と頼んだら、たぶん喜んで書いてくれるブロガーさんは山ほどいますよ。しかも、文章も上手く写真もきれいですし、自分たちより商品やサービスについて詳しい場合もある。
—「公式ブログやオウンドメディアに寄稿してください」っていうのは今すぐにでもやるべきですね。
「ステマと騒がれるのが怖い」「批判的なことを書かれてしまうんじゃないか」みたいなことを気にされる方もいるかと思いますが、最近のブロガーさんたちはリテラシーも上がってきていますし、ちゃんと「PR」を表記しなければいけない場合も心得ています。それに、彼らも信頼ありきで自身の読者とつながっているので脇が甘いミスはしないはずです。
あと、万が一自社の批判的なことを書かれたとしても、そもそも自分の好きなブランドやサービスに関わることなので、ただの批判ではなく、「ここをもっと改善してくれたらうれしい」など、愛のあるコメントだと思いますよ。そういうコメントは逆に社内ではすごく貴重な情報になるので、そういった意味でもどんどんブロガーさんの起用を考えてほしいなと思いますね。
まずはブロガーさんたちとの交流会イベントだけでもやってみて、ブロガーの存在を知ってほしいなと思います。
「灯台もと暮らし」「隠居系男子」
鳥井弘文さん
地域に密着したウェブメディア「灯台もと暮らし」やオウンドメディアを運営し、個人でもブログ「隠居系男子」を更新している鳥井さん。「隠居系男子」は半年で月間25万PVを達成。
砂流恵介(すながれ・けいすけ)
PRプランナー/ライター
1983年、広島県生まれ。秋葉原でPCショップ販売員の経験を得て、日本エイサーへ入社。宣伝・広報を担当する。2013年12月退社。手段を選ばないゲリラ的なPRを得意とする。
「広報会議スピンアウト企画「ウェブメディアの夜会」」バックナンバー
- 「暇だから◯◯してみる」でヒット記事連発の暇な女子大生さんに直撃「個人でもブランドイメージを普段から意識して」(2016/6/23)
- 地域活性の情報を発信中のブロガー・染谷昌利さんに突撃「業界内の『当たり前』を疑おう!」(2016/5/30)
- 「941::blog」の櫛井優介さんに突撃!「『行ってきたシリーズ』はどうやってつくっているんですか?」(2016/2/03)
- 「ジモコロ」編集長の徳谷柿次郎さんに突撃!「はてブがたくさんつく秘訣ってなんですか?」(2015/12/10)
- 「ねとらぼ」編集記者・太田智美さんに直撃「広報じゃないと発掘できない話を!」(2015/11/05)
- ブロガーのnarumiさんに突撃!「今こそ、企業は自社サイトをメディア化するべき?」(2015/10/14)
- 新聞記者が、本気でネットニュースの記事を書いてみた (第一夜:朝日新聞社「withnews」奥山晶二郎さん)(2015/4/08)
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