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高付加価値経済の実現のために、なぜ賃上げが有効なのか

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顧客獲得から顧客創造へ

前々回のテーマである「需要と供給のマッチング」や前回の「所有と利用」に関しては、どちらかというと既存の顧客の獲得という側面が強いが、賃上げに関しては“顧客の創造”という側面が強いと考えている。

順を追って見ていこう。

まず、新しい価値を求めるターゲット層向け商品を開発し、適正価格を設定して、(フォード車を)入手する利便性を高めることで潜在顧客が開拓されていく。

しかし日常消費財でなければ普及とともにその顧客層とニーズは枯渇してしまう。そこでフォード社は新しい製品(より経済的な車)を開拓し、賃上げで新しい顧客層(潜在的な車オーナー)が生まれてくる。

特にフォードの場合には自社製品を自社従業員が購入するので、製品の改善や他者に対する推奨といった効果も生まれ、大きく製品とその価値、普及による新たな顧客層と推奨社が生まれ全体が加速的に拡大することが期待される。

それを図式化すると下のようになる。

今の時代は、新しい顧客層や需要の創造、それを加速するソーシャルメディアや推奨者(アンバサダー)の施策が従来より低いコストと早いスピードで実行可能だ。次回は“ソーシャルメディアによる自己実現の深化と国際的な価値創造”に関して紹介したい。

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