アンバサダー視点のススメ
藤崎実(東京工科大学メディア学部専任講師/アジャイルメディア・ネットワーク エバンジェリスト)
博報堂 宗形チーム、大広インテレクト、読売広告社、TBWA HAKUHODO、アジャイルメディア・ネットワークを経て、現職。
変わりゆく広告の最前線を歩み、ファンやアンバサダーに着目した企業のマーケティング活動に従事し、研究職に。
日本広告学会:クリエーティブ委員、産業界評議員、デジタルシフト準備委員会。日本広報学会会員。WOMマーケティング協議会:副理事長、事例共有委員会。東京コピーライターズクラブ会員。カンヌ・クリエイターオブザイヤー他受賞多数。多摩美術大学、日大商学部非常勤講師。
このコラムについて
毎年のように新しい広告手法やテクノロジーが入ってくるネット広告業界。新しい技術だから、ネットの世界だからという思い込みから、たびたび混乱や勘違いが発生しているのをよく目にします。ただ、こうした問題は自分がお客様の立場になって考えて、ユーザー目線、ファン目線で考えれば、実は簡単に解決できることです。 このコラムでは、徳力氏が、そんなネット広告業界やデジタルマーケティング業界で誤解されている事例や手法を、企業にとって一番の応援団であるアンバサダーの視点から見直してみるやり方を紹介していきます。また、藤崎氏が、企業がファンを軸にクチコミや評判を広げる仕組みづくりである「アンバサダープログラム」がマスマーケティングとどう違い、どんな可能性を持っているのか、企業の担当者や識者へのインタビューで、そのメカニズムを明らかにしていきます。
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カルビーには「お客様の声」に耳を傾ける企業精神が根付いている
カルビーのスナック菓子「じゃがりこ」は、会員制のファンサイト「それいけ!じゃがり校」を2007年より運営。ファンの声に耳を傾けるだけでなく、ファンと一緒に商品を作る共創プロジェクトを毎年行うなど、積極...
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ファンと1年かけて商品開発、カルビー「それいけ!じゃがり校」10周年
カルビーのスナック菓子「じゃがりこ」は、会員制のファンサイト「それいけ!じゃがり校」を2007年より運営。ファンの声に耳を傾けるだけでなく、毎年商品を一緒につくる共創プロジェクトを行うなど、積極的に顧...
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BenQ の日本戦略、クチコミ効果で製品が品切れになったことも
アンバサダーイベントが好評で、その後に商品が売り切れになった件について教えてください。
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世界的なブランド「BenQ」、クチコミ戦略で日本での普及を狙う
もともと当社は台湾のパソコンメーカー、エイサーグループの一部門としてディスプレイや周辺機器を受け持つ会社として設立されました。
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納豆のタレと容器に見る、日本人らしい繊細な感覚。
マーケティングで有名な「4P」が、1990年代初めに「4C」として提唱されたことは、以前のコラムでご紹介しました。企業主体の「売り手・企業視点」から発想を転換させて、今後は「消費者・顧客視点」を大切に...
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広告の仕事は、人の幸福について考えること
前回は、広告クリエイターに必要な顧客視点についてのお話しでした。今回は、もう一段大きな視点に立ち「広告」という仕事について考えます。
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広告クリエイターこそ「顧客視点」のコミュニケーション設計に向いている
今回のコラムで特にお伝えしたいのは、広告クリエイターという職業が持つ、能力の幅の広さです。
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20世紀の成功体験から、21世紀のマーケティングは生まれづらい
今ほど顧客視点を重視する必要性が叫ばれる時代はないでしょう。ただし企業がお客さまのために尽くすには、様々な問題があるようです。
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広告・マーケティング業界で使われている言葉が「戦争用語」だと知っていましたか?
アンバサダーやファンを軸にした取り組みについての考え方をまとめた書籍『顧客視点の企業戦略-アンバサダープログラム的思考-』を宣伝会議から出版しました。
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みなさんは「消費者、生活者、顧客、ユーザー」のどの言葉を使っていますか?
久々のコラム復活です。私のコラムではこれまで、アンバサダープログラムに取り組んでいる企業担当者の方々へインタビューを行い、取り組みの理由や成果、課題などをお聞きすることを続けてきました。