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コラム

since 1963 コピーライターの登竜門!第50回 宣伝会議賞 特設コンテンツ

宣伝会議賞1分アドバイス(4)原 晋さん「コピーは、ひらめかない」

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いよいよスタートした、第50回宣伝会議賞。

今回も、広告界の最前線で活躍するクリエイティブディレクター、コピーライター、CMプランナーが審査員を務めます。その数、なんと100人!

このコーナーでは、審査員の皆さんが日替わりで毎日登場します。プロのコピーライターの皆さんは一体、どんなシチュエーションでコピーを生み出しているのでしょうか?宣伝会議賞のグランプリ、そしてコピーライターとしてのキャリアアップを目指す皆さんに向けたメッセージもお届けします。

本日登場するのは、クリエイティブユニット・シカクの原 晋(はら・すすむ)さんです。宣伝会議賞のかつての応募者であり、広告会社の営業職からコピーライターへの転身を遂げた方でもあります。最近では、デサントのウェアシリーズのプロモーションで「ポロシャツの布地をそのまま使った広告」を仕掛け、話題になりました。アドタイでも紹介しています

――すぐれたコピーが浮かぶのは、どんな瞬間でしょうか?
原さん コピーはひらめきません。商品やブランド、その置かれている状況などにじっくりと向き合い続ける中でヒントを得て、それを自分の体験と結びつけて、そしてそれを検証する。
そんな、長く、幸せな時間の中で生まれます。

――対象と徹底的に向き合い、考えに考え抜いたその先に、ようやくコピーが見えてくるのですね。そんな熟慮の時間をともにするマストアイテムといえば、どんなものがあるでしょうか。
原さん 資料、ペン、ノートですね。

――原さんはかつて、宣伝会議賞の応募者でもありました。当時のエピソードを教えてください。
原さん 営業時代、お昼休みの後、六本木のスタバにこもってコピーを書き、それをたまにある休日にパソコンでまとめ、出力し、最後は箱でドカッと送る。この賞を獲ってコピーライターになるんだという想いだけで、筆を走らせていたあの頃は、今も私のコピーの原点です。

――コピーライターへの道は、強い想いさえ持っていれば、あらゆる人にひらかれているのですね。そんな宣伝会議賞も、今年で第50回を迎えます。何かメッセージをいただけますか。
原さん 営業として入社した自分が、50周年の節目に、まさか審査員として参加していることは想像していませんでした。この先もずっとコピーライターにあこがれ、目指す人たちが増えるように、審査を通じて少しでも貢献できれば、と思います。

――コピーライターへの夢を諦めず、地道な努力を積み重ねてきたからこそ、原さんの今の活躍があるのですね。千里の道も一歩から。応募者の皆さんにも、締切まで残り56日間、それぞれの夢に向かって頑張っていただきたいです!

次回は、原さんと同じように「宣伝会議賞応募経験あり」「営業職出身」という、リクルートメディアコミュニケーションズの富田安則さんにインタビューします。お楽しみに!

原 晋(シカク/コピーライターなど)
1974年生まれ。東急エージェンシー、パイロンを経てフリーランスに。2008年クリエイティブユニット・シカク結成。主な仕事にJR東日本「のもの」、古河スカイ、毎日新聞、毎日小学生新聞、フジテレビ「ワールドカップバレーボール」、岡本「SUPER SOX」、マンシングウェア、arenaなど。TCC新人賞など受賞。


【宣伝会議賞1分アドバイス バックナンバー】

『宣伝会議賞』
日本最大規模の公募広告賞「宣伝会議賞」は第50回を迎えます。1963年にスタート以来、広告界で活躍する一流のコピーライターのほか、糸井重里さん、林真理子さんといった著名な書き手を輩出してきました。50回目となる今回は50社の協賛企業から課題が出されており、第一線で活躍する100人のクリエイターが応募作品を審査します。課題は9月1日発売『宣伝会議』本誌にて発表、2012年10月31日が締め切りとなります。

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