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コラム

i(アイ)トレンド

“755”のビジネスモデルは「これから」 まずはメディアとしての地位確立へ

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メディアとしての健全な成長を優先させる戦略

筆者が今回の一連の取材、そして過去のCA社コミュニティ事業の歴史を振り返ると、次世代トークアプリ“755”の成長戦略が見えてくると考えている。前回のコラムでも記したように“今までにないサービス”で“アメーバブログで培った監視サービス”を導入している点や、メディア属性を考えると“755”は“アイドルや有名人と疑似会話を体験できる公開トークアプリ”と位置付けることができ、いままでのSNS、コミュニティサービスとは一線を画している。

そのため、どの様な使われ方や、逆にトラブルが待っているかわからないということが言えるであろう。CA社の看板サービスの一つであるアメーバブログ(通称:アメブロ)”やコミュニティサービスであるアメーバピグもそれなりの手間ひま、年月をかけて育ててきた。筆者はそれなりのトラブルに遭遇した経緯のあるCA社が過去の教訓や経験を基にして、慎重に“755”を育てていると考えている。現在の“755”はアイドルを中心に集客しているために若年層が多いと予想され、したがってトラブルを未然に防ぐために24時間365日の数十名体制による監視体制を導入していることは前回のコラムで書いたとおりである。

また、上の2つの画像は“アメーバブログ”と“755”の2月9日午前のランキングを比較したものであるが、デザインは違うもののご覧のようにランキングの項目や体裁が非常に似た構成になっており、CA社のアメーバ事業のノウハウをふんだんに盛り込んだ内容になっているということができる。言ってみれば、“755”は非常に手間をかけて育てられている、箱入り娘のようなメディアであるといっていいのではないであろうか?

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