【前回のコラム】「待っていても、はじまらない。」はこちら
たったひとつの成功体験が、前に進む勇気をくれる。
「太郎割」キャンペーンの仕事がうまく行った時、僕は考えた。
なんでうまくいったんだろう?僕の名前に太郎が入っていたから?いやいや、それだけじゃないはず。単なる偶然には決してしたくなかった。次の仕事につなげなければ意味がない。仕事の過程を振り返りながら、3つの発見を言葉にまとめた。企画を相手に贈る時に気をつけるポイント。
一つ目、「自分は本気か?」自分が提案しようとしているその企画、そのコピーにどれだけ思いをこめられているか。本気の一語一句は、無視されない。
二つ目、「相手は喜ぶか?」大切なのは相手が欲していたことを言っているか。独りよがりの考えを相手に贈っても、それは迷惑なだけだ。喜んでもらえさえすれば、その企画書はひとり歩きしていく。
三つ目、「ほんとに出来るか?」書かれている内容を責任もって遂行できるか。夢だけを語ってないか。無責任なことを言ってないか。本当に企画を遂行できれば、そこに信頼関係がうまれていく。
平日は会社の仕事を。休日は自分の仕事を。自分が応援したいプロジェクトに、力になりたい商品に、仕事をしたい人に、企画書をこしらえて会いにいく生活がはじまった。
友人である歌人の木下龍也君が短歌集「つむじ風、ここにあります」を出版すると知れば、応援したい、ただそれだけで広告を企画した。
「31文字の可能性。」というタグラインのコピーを書き、キャッチフレーズ自体を短歌にする企画を考えた。企画書をまとめて、飛行機で福岡の出版社へ。もちろん自腹。よくそこまでやるね!と驚く人もいるけど、そこまでする価値がある気しかしなかった。ぜひつくりましょう!という話になって、ポスターやPOPをつくった。紀伊國屋書店さんや、ヴィレッジヴァンガードさんを自らまわる。そもそも本を取り扱ってない書店さんには、置いてもらえないかという交渉をする。僕みたいな人は珍しいのか、書店員さんととても仲良くなれた。
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