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コラム

#石井リナのゆとりですがなにか

「Snapchatは消えるけど、やった方がいい?」という質問がすでに間違っているという話

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【前回コラム】「スピンズ×石井リナ「若年層マーケティングには、若者と大人の仲介役が必要」」はこちら

SNSは企業のものではない

SNSコンサルタントをしていて、最近よく聞かれることが、「SnapchatやInstagramのStoryは1日で消えてしまいますが、運用した方がいいんですか?」ということです。こうした質問をされる度に、「いやいや、あのね、そういう話じゃないんだよ」と言いたくなります。

いつから、SNSは企業のものになったのでしょうか?
SNSはいつだって、ユーザーが主役です。マーケターのみなさん、このことを忘れてはいませんか?

SNSは一般ユーザーが楽しむものであり、企業のプロモーションのためにあるプラットフォームではありません。この大前提を忘れている方がどれだけ多いのでしょうか。この大前提が分かっていれば、自然と企業のSNSがどうあるべきか、どういうプロモーションをしたらいいのか、ということが今よりきちんと本質的に考えられると思います。

SnapchatやInstagramのStoryは1日で消えてしまいますが、ユーザーがそうした「消えるSNS」に移行し、楽しんでいて、なおかつそこに移動したユーザーとの接点を持ちたいのであれば、企業は人的、金銭的リソースを割き、運用する必要があります。

「消えてしまうけれど、リソースを割き運用する必要がありますか?」ではなく、そこで楽しんでいるユーザーに対してアプローチしたいのであれば、企業は腹を決めて運用するまでです。SNSの主役はユーザーであり、企業はお呼びでないにも関わらず、無理やり入っていく側なのだと認識する必要があります。

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