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コラム

#石井リナのゆとりですがなにか

InstagramやAdobeが掲げる「ストーリーテラー」という概念

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顔にプロジェクションマッピングをするサービスも

セッションだけでなく、数多くの体験ブースも用意されています。中でも人気の高かったユニークな体験ブースを紹介します。

顔の形を90秒ほどで認識し、顔の上にプロジェクションマッピングをするというもの。撮影された動画は、タブレットに集約され、動画を選択。そしてメールアドレスを打ち込むと、自身の手元に動画が届くという仕組みです。

多数の模様やモチーフ、人種の表情などが次から次へと表れ、ユニークな表現となっています。そして、1時間半から2時間以上の待ち時間があるにもかかわらず、たくさんの参加者が列をなし、この体験を楽しんでいました。

「Storyteller」という概念

基調講演の中で繰り返し使用していたキーワードに「Storyteller(ストーリーテラー)」という言葉があります。Storytellerとは「物語の語り手」という意味です。

会長、社長兼CEOのシャンタヌ・ナラヤン氏は、「誰しもが『Storyteller』であり、語りたいストーリーがあるはず。そして、簡単にものづくりができる現代は、21世紀のルネサンス期である」と話します。また、「クリエイティビティ豊かな表現の一助となるべく、誰しもがみな簡単に使用できるサービスを、今後も展開していく」とも話しました。

実は、「Storyteller」や「Storytelling」という言葉を、Instagramもよく使用しています。より多くの人に支持され、愛用されているサービスの2者が重要視している、この概念が共通しているのは単なる偶然でしょうか。

SNS、クリエイティブツールに限らず、現代において「誰しもがみな、物語の語り手である」という考え方は、ひらけたプラットフォームにおいて非常に重要な考え方なのではないでしょうか。

サービスを開発をする上で、ユーザーとのコミュニケーションを考える上で、私たちも理解し、重要視するべき考え方だと感じます。全世界のみなが物語の語り手であり、そこをどうサポートすべきなのか、自分たち、自社の立場から考えてみてはいかがでしょうか。